2008年09月29日

パティスリー SWEETS ALYSSUM(スイーツ・アリッサム)

今回は、最近新たにオープンしたケーキやさんの情報です。
場所は296の工業団地入口交差点を、カスミのある262の通りへ抜ける間にある、温野菜やミニストップがある交差点近くのシャトレーゼ跡地です。H-chiさんから提供レポートを頂きましたのでご紹介します!


【提供レポート/H-chiさん】

高津団地入り口交差点近くにあった、シャトレーゼの後にできたケーキ屋さんです。
オーナーのパティシエは外国で賞を取ったことがあるようで、かなり本格的で材料にも相当なこだわりを持っているみたいです。

おススメは「八千代ロール(900円)」です。
八千代産の卵と牛乳を使って作ったクリームを巻いたロールケーキです。保存料を一切使っていないから、アイスのようにドライアイス入りの保冷バックに入れてくれます。
日持ちがしないけど、そのクリームとスポンジのお味は濃厚!一度食べたらハマるお味です。
本当に絶品で、大人だけでなく子供もビックリしていたほどの濃厚な味でした。

その他に「あじわいプリン」や「シューケーキ」「焼き菓子」もそろえてあります。「焼き菓子」はチョッとしたプレゼントにちょうどいい感じです。

店内もお洒落で店員さんも凄く感じの良いお店です。確か厨房がガラス張りになっていて、厨房が見られるようになっていますよ。

シャトレーゼが無くなって、格安アイスが食べれなくなって寂しいけど、「パティスリー スイーツ・アリッサム」は、是非一度チャレンジしてみてくださいね。

●パティスリー SWEETS ALYSSUM(スイーツ・アリッサム) 047-450-4720
千葉県八千代市高津699-11(地図
【営業時間】10:00〜20:00
【定休日】水曜日
【駐車場】有り
【ホームページ】http://www.sweets-alyssum.com/
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2008年09月25日

ラーメン明日香 勝田台店

子供が1歳を過ぎて一緒に食べるようになってくると、ますます限定されてくる外食先。ラーメンもそのひとつで、子連れOKのラーメン屋を見つけるのも一苦労。ついつい開拓するのも億劫になってたんですが・・・この日は「ラーメン明日香 勝田台店」にチャレンジ!

勝田台駅南口に広がる商店街の一角にあるラーメンやさんで、みずき通りに面しています。ユアエルム前の商店街(エポラ通り)にも、同じラーメン明日香の八千代台店がありますし、勝田台店も分かりやすい場所にあるので、両方とも前から知ってたんですが・・・何となく子供連れOKっぽい外観でもないし、敬遠してました。

が、この日どっか食べるとこを探してうろうろしてましたら、小さい子を連れたファミリーが出てくるとこを目的!しかも、次々とおばちゃんが吸い込まれるように入っていく!!
ファン層に幅がありそうなこのラーメン屋、一体どんな店なんだ?

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入口のすぐ左手にレジがあって、会計で並んでいる人とすれ違いながら入店。正面左側はずっと奥まで一列にカウンター席が並んでいて、右側には5〜6テーブルほどレイアウトされています。長いすでサンドされたテーブル席は、横幅に余裕があって且つ調味料が壁付けの棚に置かれているので広々使えます。何より、なび息子がいたずらしないで済むのが良い!
子供用のイスも用意されていましたが、テーブルの高さが低めなこともあり、直接長いすに座らせても十分一人で食べられるベストポジション!なるほど、店内に子ども連れが何組もいるのが分かる気がします。

さて、今日は何を食べようか?

ラーメンは種類が豊富で、醤油と塩が550円、味噌が600円、とんこつ650円は醤油・塩・味噌が選べて、且つこってり具合の調節も出来るようです。他には、辛味噌やタンメン、お子様用ラーメンが380円で用意されていました。
ラーメンの大盛りも100円プラスで出来るし、トッピングは50円〜と材料によって価格に差がついてるので良心的。

こちらでは中華料理の単品メニューも豊富!チャーシューねぎ550円、マーボー豆腐580円、レバニラ630円などなど、どれも700円以内くらいでそんなに高めな設定ではありません。しかも、どれもプラス200円で定食に出来ます。

本日はラーメンの醤油と塩を2つ。餃子セットと、肉野菜炒めの単品の計4品。
13時近くに入店しましたが、料理を待っている間もお客さんのサイクルが途絶えることもなく、広めの店内はなかなか空きません。気になるのは、一人客(しかも結構おばちゃんが多い!)がどんどん入店すること。
さらに言えば、結構皆さんチャーハンを注文していること。

やや?ここはチャーハンがうまい店だったか?

さて、最初にお目見えしましたのがこちらの醤油ラーメン(550円)です。脂の浮かない透明な醤油スープの中には、大きな薄切りチャーシューが1枚と輪切りの長ネギ、そして薄色のメンマと海苔が配置されていて、シンプルだけれど何とも食欲をそそる見た目!

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細いストレート麺には、思いのほか濃いのかスープの色が少し移ってます。つるつるっとして喉越しが良く、一緒に醤油スープのコクが舌に乗ってきます。何だか焼き醤油のような風味を感じるくらい、“醤油”が全面に押し出されたお味。他に香辛料っぽさは全くなく、ネギの香味が時々アクセントとして出てくる程度。
コショウはふってもいいけど、私はあえて加えず“そのまま”を楽しみました。
シンプルなんだけど、クセになる!!

そうそう、ここの麺はお店のオリジナルだそうで、上質な小麦と卵液、さらに讃岐うどん用の粉を少量加えてのど越しと口当たりのつるつる感、そして歯ごたえの良さを演出するよう配合を追及した自家製麺だと説明書きが貼られていました。
細麺ですが、伸びるのも遅いんですって!

次に到着したのは、餃子セット(370円)。
やや大きめな焼き餃子が5つに、ご飯とちょっとした漬物が付いてます。餃子単品だと350円なので、セットはかなりお得かも!
張り紙に「手作り餃子/当店の餃子は味が付いています。最初の一口は何も付けずにご賞味ください。」とあったので、そのままパクリ。

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ジューシー!

かじったあと、いつの間にかしみ出た肉汁が、下にポタポタと滴り落ちてます。しっかりめの皮に包まれているのは、キャベツや(多分)ニンジンのみじん切りなどの野菜が多めに混ぜ込まれた大ぶりの具。でも、じゅわーっと広がるのは肉の味!脂そのものの旨さが凝縮されて、そこに丁度良い塩加減でしっかりと味が付いているので、張り紙通りそのままで十分!
お酢&醤油を少しつけて頂いてみましたが、せっかくの素材の味が消えてしまったので、やっぱり何もつけないのがおすすめです。

そしてこちらが、塩ラーメン(550円)。
またこれもスープがきれい!醤油に比べてやや多めに、うっすらとゴマ油なのか油分が浮いていて、よく見ると白ゴマやトウガラシの細片も見られます。

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麺は醤油のときよりあまりスープの味に馴染み過ぎず、そのものの風味が生きている感じです。ふっと漂う生姜のような香辛料っぽさと、麺固有の味が全面に押し出され、主張しすぎないスープと好バランス。
醤油と塩の味わいが、全く方向違いなのでどっちも別の食べ物のように楽しめました。

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ラストはなび夫さんがどこ行っても頼みたがる肉野菜炒め(580円)。
醤油風味でさっぱりしたこの一皿、あまり油を使わずに、蒸した野菜を最後さっと炒めたような印象です。キャベツやニンジン、きくらげ、ニラにもやし、細切りタケノコの野菜、そこへしっかりと濃い目に味が馴染んだ肉がアクセントになってます。
余計なとろみも、にんにくや生姜、こしょうなどの香辛料も省かれた、ザ・シンプル肉野菜炒め。
これには、ちょっとコショウをプラスしてもいいかな?

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そうそう、ラーメン明日香と言えば“高校生セット”の文字が目を引きます。八千代台店の入口にも書かれていて気になってましたが、ようやくどんなセット内容なのかが判明!
「ラーメン料金で、餃子2個、半ライス付き」

これを注文するには@学校帰り限定、A父兄同伴不可が条件だそうな。

母ちゃんの晩飯前に、部活帰りの男子学生がラーメンをすする姿。
いいね。勝田台に合うね。
私が通った京成線沿いの学校にも勝田台が最寄駅の子が結構いたし、きっとここに思い出を刻んだ同級生も多かろう。

そんな学生に優しい昔ながらっぽい雰囲気のお店、だけど老若男女問わず引っ切り無しに訪れる、人気の衰えないラーメン屋さんでした。なび息子が見せた、あの醤油ラーメンの食いつきを思うと、これからも頻繁に行くことになりそうだわ!

●ラーメン明日香 勝田台店 047-487-9997
千葉県八千代市勝田台1-16(地図)勝田台駅南口から徒歩約3分
【営業時間】11:00〜深夜2:30(LO 1:30)
【定休日】無し
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2008年05月01日

イタリア料理 リストランテEKoca(イコッカ)

※2014年12月 閉店しました

「飲食店が少なーい!」と言っていた八千代中央駅ですが、結構イタリアンやら何やらがジワジワとオープンしています。けれど、ちょっと駅前から離れた住宅街寄りで、周辺に住んでいる人じゃないとあまり目につかないような立地のお店もちらほら。
昨年オープンした「リストランテEKoca(イコッカ)」もそんなお店のひとつのようで、ランチタイムはいつも満席なのですが、平日の夜は比較的空いているように感じます。やっぱりこの辺りはファミリー層が多いし、パパが帰ってくる夕飯時に外食とは行かないのかしら?

でも立地的にはそんな悪くはないはず・・・。
八千代中央駅からは歩いてすぐだし、2〜3台と少ないけれど駐車場スペースも裏にあるし、駅前にだって有料駐車場はいくつもあるし。ゆりのき近辺にお住まいの方じゃなくても、実は十分食べに行ける条件が揃ってるんですよね。
駅近だから、料理と一緒においしいワインを堪能したって“電車”で帰れるし!特に4月は歓迎会シーズン、どのお店も予約で一杯・・・なんてお悩みの方、八千代中央に足を伸ばしてイタリアンはいかが?
ということで本日は、あえての“ディナーが狙い目”なイコッカのご紹介!

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昼間はいかにもイタリアンって感じの、陽気な雰囲気に見える外観ですが、夜は店内の照明が柱の隙間からこぼれてとても洒落た感じに。
店内は縦長タイプでそれほど広さはないものの、天井が思いのほか高く、壁と同色で白に統一されているせいか、視覚的に広がりがあって窮屈な感じはしません。
各テーブルの上にぶら下がるポイント照明、そして天井の四隅からバランス良く照らされた間接照明、それらがとっても暖かめな色なんです。ともするとキッチリしすぎる店内の白色を程良く緩和してくれているので、大変落ち着いた、それでいて清潔感のある雰囲気を醸し出しています。

家具にはダーク系のウッドテーブル&チェアがチョイスされています。クリーム色をしたスエードっぽい座面が、思いのほかお尻にフィット!ゆったりとした座り心地の良さに、店内のスッキリとしたデザイン、さらにボサノヴァなどの軽快なBGM・・・。
「家庭的な雰囲気が売り」ということで、気兼ねせずお料理を楽しめる雰囲気づくりを心がけているそうですが、かといって田舎くさいようなことはなく、女性好みのオシャレさも感じられる店内です。
そうそう、ちなみに店内は全席禁煙!

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そんなイコッカの座席数は、予約状況によってレイアウトを変更しているようですが、基本は4〜5テーブルほどと少人数タイプ。というのも、メインシェフのご主人を含めた3名のみでお店を維持しているからなんです。
『一度にたくさんのお客様はさばききれないのが現状です。ですが、その分出来る限り食材にこだわったり、バラエティ豊かなメニューで何度も楽しんでいただけるような店づくりに力を入れています。特にワインは良質なものを出来るだけ安価にご提供して、気兼ねなくお料理とともに堪能していただけるよう配慮していますよ。』

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さてさて、気になるお料理について。
前菜700円〜1,200円、魚料理1,380円〜1,480円、肉料理1,580円〜1,680円程度の価格帯で、季節の食材を取り入れることが多いため、2〜3か月ごとにメニューがガラリと変わります。全く同じお料理が次回には無いかもしれませんが、調理方法はグリルや煮込みなど同じようなものが選べるので、食材の違いを色々と楽しめそう!
また、お料理を作るうえで気にかけていることが食材選び。
『サラダやお料理に使っている野菜は、出来るだけ八千代で採れたものを仕入れているんですよ。地物を使うことで、旬の食材も新鮮さや香りがさらに引き立ちます。今の時期は店内で扱っているトマトがオススメ食材ですね。』

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自慢のパスタは、定番から季節のものまで20種類ほどから選べるんです!パスタの種類もいくつかあって、ニョッキも数種類から選べることも。季節メニューで人気だったものは、定番メニューに格上げ?して残しつつ、随時リニューアルさせていっているそうです。
また、手打ちパスタのメニューがあるというのも注目!お客さんの中には、ここの手打ちパスタをお目当てにわざわざいらっしゃる方もいるとか。通常のパスタの価格プラス100円(現時点)でいただくことが出来て、5〜6種類ほどのメニューが用意されていますので、モッチリした食感が好みの方は、ぜひぜひ要チェックです!

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『コース料理でパスタをチョイスさせるとき、大抵のお店では多くても4〜5種類、しかもポピュラーな食材を使ったものが多いんですが、イタリアンの顔であるパスタを、ぜひお客様には色々楽しんでいただきたいと思っていまして。贅沢パスタなど一部メニューはプラス200円に設定していますが、定番&季節など全てのパスタからお選びいただけるようにしています。実際、これだけの種類を常時用意するというのは、コスト的にも苦労するところではありますが、豊富なパスタをご提供しているという点が、当店ならではの良さだと自負しています。』

ちなみに、パスタの価格帯はアラカルトで注文する場合は大体1,100円〜1,300円程度です。

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お料理のほかに、ワインにもこだわっているそう。
お店のコンセプトでもある“たまに来るようなお店ではなく、普段使いしてもらえるようなイタリアンにしたい!”という意向から、良いワインも出来る限りお手頃価格でご用意しているそうです。
しかも、お料理同様、昼・夜と値段に差をつけていません。

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グラスワインと言えども、注ぐグラスはきちんとしたものを・・・と、大きめな高級グラスを用いているとか。
薄くクリーム色がかった白ワインから頂きましたが、グラスが大きいので口に入るまでに間があり、甘すぎないその芳醇な香りがふわっと鼻を伝います。その印象を裏切らず、口に含んでもキリっとしたかなり辛口なタイプ。ちょっと赤に近いようなたくましさもあって、男性にも受けがよさそうです。
一方、グラス壁面を鮮やかに縁取りつつ、中央へ寄るほど濁りを増す、見た目ミディアムボディっぽい赤ワイン。こちらは香りがとてもフレッシュで、お味も見た目ほど苦味が強くない軽めのボディ。かといって酸味が強すぎたりもせず、とてもバランスの良い赤でした。

前菜のときもそうでしたが、イコッカのお料理はどれも極端な味付けがなされていないので、一品一品が単調にならず、最後まで目から舌から楽しんで頂くことが出来るんです。
その控えめ具合が、この抑え気味に感じられたグラスワインと実は超ピッタリ!ということに、途中から気付きました。特に赤は、ちょっと軽すぎるかなぁ?と気になっていたのですが、逆にお食事と一緒に頂いたとたん「ああ、この軽さで丁度いいんだ!」と納得。むしろワイン単品で口にするより、ボディが強く感じられるのが不思議です。

ご主人曰く、イコッカに行こっか?ぐらいの気軽な感じで、特別なときも、そうでないときも、食べに来てもらえればという思いでいらっしゃるそう。特に夜のディナーは、“どんどん料理を運ばれて、早く出ていかなきゃ!”みたいなオーラを感じることなく、お料理をひとつひとつゆっくりと味わいながら、会話を楽しめるゆったりとした雰囲気。
八千代中央で、そんなゆったりイタリアンがお待ちしてますよ!

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●イタリア料理 リストランテEKoca(イコッカ) 047-401-8148
千葉県八千代市ゆりのき台4-9-1TKビル10 1階(地図)八千代中央駅から徒歩4分
【営業時間】ランチ11:30〜15:00(LO 14:30)ディナー18:00〜22:00(LO 21:00)
【定休日】火曜日(祝日の場合は翌日休み)※平成22年7月から定休日が水曜から火曜に変更
【駐車場】有り・店裏に2台(向かいにコインパーキング有り)
※ランチコースは土日祝も用意しています。
※予約受付OK!(貸切も最大16名まで可〔要問い合わせ〕)
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2008年03月06日

らーめん・定食「ごんべぇ〜」

※2009年 島田台へ移転しました(内容は大和田の前店舗のものです)。

引っ越しの片付けなんかも重なって、ちょっとお疲れモードの私でしたが、気を利かせてくれたのか「肉ニラ炒め定食がうまい店を聞いてきた。」と、夕食時になび夫さんが私と息子を連れ出してくれました。
296号線(成田街道)沿いにある店だそうで、道も丁度混み出す時間帯。そんなに距離もないし、歩いて行ってみよう!というなび夫さんを先頭に、私はカートをカラカラ・・・。

それが!もー、どんな道を歩かせるのよ!!と思うほど、16号側から歩く成田街道沿いって、ほんとに狭くて危なっかしいんですねー。途中から側溝の蓋はガタガタ、しかも山谷の道はとてもじゃないけどカートを押せる状況じゃなく、なび夫さんがなび息子を抱えて歩くことに。行き交えない歩道の脇で車はガンガン通るし、薄暗くなってくるし、全然お店にはたどり着かないし・・・。

ちょっとー、なび夫さん!
これは「歩ける範囲内」とは呼べなくてよ!!

引っ越し疲れの体を鞭打ち、なんとかかんとかたどり着いた先というのが、こちらの「ごんべぇ〜」というラーメン&定食店だそうで・・・って、まだ開いてないじゃん!

17:30まで、あと15分。
頑張って歩いてきただけに、引き返す気にもなれず、超ファンみたいに開店を待ちわびる一家3名。

寒いよー。

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見かねたのか、店員さんが親切にも早めに入店させてくれまして、まだ誰もいない店内へ。イマドキの洒落てるお店ではなく、むしろ幼少の頃連れてこられたような、なんだか懐かしい雰囲気のするレイアウト。厨房は壁で完全シャットアウト、全く見えません。それを囲むようにL字型に客席が並べられていて、入って正面左側が座敷席(6人掛けテーブル2つ、4人掛け1つ)のライン、右方向のラインに4人掛けのテーブルが3つ、さらにカウンターが8席ほど用意されていました。
この系のお店に“お決まり”なマンガ本なども完備されてますが、おっと?テレビは薄型液晶だー!

さて、座敷席に落ち着いた一家。
メニューを広げて、まず驚いたのがその種類の豊富さ!!17時以降はおつまみ系の単品メニューも揃っていて、ちょっとした居酒屋タイプ。ラーメンひとつとっても、迷いを誘う感じです。麺は極細麺(ややかためな茹で加減)、細麺、太麺(もちもちタイプ)の3種類から選べて、味のベースが塩・醤油・味噌、それにトンコツ。具材の組み合わせも色々ありそうでしたが、本日は定食目当てだったのでそこまで見て来なかった・・・。ただ、トンコツだけは手間がかかるのか、プラス50円増しらしい。

そうそう、おいしそうな写真に惹かれて、次回チャレンジしようとチェックした「つけ麺」は覚えてました。つけ麺だけは、細麺または太麺のどちらかから選択するそうで、味は“醤油サッパリタイプ”か“トンコツスープタイプ”の2種類。麺は大盛りにも、特盛りにも出来るみたいです。ちなみに、ラーメンは大盛り(プラス100円)のみの扱いだそうで。

話を戻して、本日注文しましたのが以下3品。
なび夫さん一押し?の「肉ニラ炒め定食(680円)」、私の大好物「レバニラ炒め定食(780円)」、さらになび息子用に醤油味&太麺タイプの「ラーメン(600円)」。なび夫さんはご飯を大盛り(無料!)で注文です。
なんだか定食は全般的にお安い印象です。納豆定食は、奇跡の380円!安ーい!!なび息子にはこれでもよかったか??

出てくるのを待っている間、店内を何となく見回してましたら、壁に貼られた「レディースセット」が不自然なほどに充実しているんで、ちょっと目を奪われました。
基本のセット内容が、サラダ・半ラーメン(野菜多め)・白玉ぜんざい。さらに、@春巻きAカキフライBミニネギトロ丼C餃子&半ライス(この組み合わせは、注文するのに勇気がいるな・・・。)がそれぞれ付いて、値段も780円〜890円とかなりリーズナブル。

ここのレディース、すごいなぁ・・・と気を取られていると、背後からものすごいジューシーな音が!!

「ジュー!!!パチパチパチー!!!」

爆弾ハンバーグでも登場するのかと思いきや、振り返ればそのお姿。間違いなく私が注文したレバニラ様でございます。

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初めて出会いました。ハンバーグやステーキのような感覚で運ばれてきた、こんな極熱レバニラは!!
鉄板状の器に盛られたレバニラ、とろっとした甘いタレがベースになっています。具はニラともやし、玉ねぎの野菜と、揚げてあってコックリとタレが絡んだ、大き目レバーがゴロゴロ。
なるほど、甘系タイプなレバニラで、ご飯無しでも単品で楽しめる適度な味加減です。

続いて、醤油ラーメンがやってきました。
ラーメン単品で注文しましたが、サラダがおまけでついてきたようです。

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ラーメンの具は、もやしにニラが少し。メンマと、薄くスライスしたチャーシューでトッピングされている、割とシンプルな仕上がりです。味は、ちょっと前のヨシベーのラーメン(最近食べたら、ちょっと甘さが抑え気味になっていたので)に似ている印象で、甘さのあるとろみの強いスープといった感じでした。

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太麺をチョイスしましたが、何となくスープの印象が強かったので、もしかしたら固めに茹でた細麺のほうが、よりさっぱりと頂けて合うのかも??

最後に運ばれてきたのが、なび夫さんがおいしいと聞きつけた「肉ニラ炒め定食」。肉ニラも、レバニラ同様「ジュワワー!!」と凄まじい音を立てながらのご登場です。
でも、何がビックリって、「肉ニラ」の品名には一言も入っていなかった「卵」が、メインぐらいの勢いで乗っかっているその仕上がりですわよ。注文、間違えちゃったかと思った・・・。

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確かに、これは定食に持ってこい!のおかずです。
甘しょっぱい、濃い目のつゆ。上に乗った緩めの卵焼きを崩しつつ、豚スライスや玉ねぎ、ニラなどと一緒にいただくのですが、つゆに溶け出した豚の脂が丁度良いコクを引き出していて、ご飯にガチーンと合う!

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どの料理も、量がかなりあって・・・はー満腹!!

(・・・なび夫さん、私はもう歩いて帰るのはこりごりです。)

そんなオーラを出していたのが、通じたのでしょう。
気さくな感じの、元気な店員さん(ご主人の奥さん?)にタクシーを呼んでもらったのでした。

高くついちゃって、せっかく安めなお店だったのにすみませんねぇ。
駐車場も第二まであるみたいだし、今度は車でつけ麺食べにきましょう。

●らーめんと定食 ごんべぇ〜 047-750-1576
※大和田から島田台へ移転しました(以下2009年現在情報)
千葉県八千代市島田台766-1(地図
営業時間/平日11:00〜22:00、金土・祝前日11:00〜23:00
定休日/月曜日
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2008年02月24日

【追加記事】居酒屋割烹えんや 2月〜3月のミニ会席料理

※閉店しました(H20.9月現在)

季節ごとに内容が変わるランチメニュー「ミニ会席」。春の彩りをふんだんに盛り込んだ2月〜3月の献立をお伺いしてきましたのでご紹介いたしましょう。

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小鉢
烏賊(イカ)の味噌和え
長ネギが利いた絶妙な味わいでした。

突き出し
もろ久、ずわい蟹の黄身巻、島鯵黄身焼

お造り
鮪中とろ、島鯵、大和芋

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煮物
田舎煮
モツが柔らかく煮込んであり、ゴボウやニンジン、こんにゃくなどが一緒に入った一品です。

天麩羅
蕗(ふき)のとう、たらの芽、菜花、せり、蚕豆(そらまめ)、海老かき揚
大粒のソラマメは、皮ごと揚げてあります。春の山菜というだけで、何だかワクワク食欲をそそる天ぷらでした。

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潮汁
島鯵、大根、人参、葱、柚子
とにかく絶妙なお味!!鰹節と昆布でダシをとったそうですが、これにお餅を投入して東京のお雑煮にしたい感じです。

ご飯

フルーツ
あまおう苺

こちらのコースは、お一人様1,650円。
最近は平日ランチに・・・と女性も多くお店へいらっしゃるようですが、お祝いランチや、これからの時期は送別ランチなんてのもいいかもしれませんね!

ランチには登場しないと思いますが・・・。

えんやさんでは芋焼酎をはじめ、麦・米などの焼酎をすごーく沢山取り揃えていらっしゃいます。
飲み比べセットやボトル売りなんかもやっているそう。

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伊佐美、なかむら、薩摩茶屋、晴耕雨読、不二才、角玉、千亀女、一刻者、からり芋、さつま大海、新くじら、海、魔界への誘い、赤霧島、宝山、喜多里、三岳、財宝、百年の孤独(500ml・限定6本)

もうすぐふぐの季節が終わってしまいますが、すっぽんは年中いただけるそうなので、ぜひすっぽん鍋においしいお酒で、夜のえんやもお楽しみあれ!

※やちなびクーポン公開中!
サービス内容/店長のオススメの一品を人数分サービス!
→こちらをプリントアウト若しくは携帯で撮影したものをご持参ください。
やちなびクーポンをお持ちになった方は、みなさんかなり喜んでいただいているようです。
「え?!そんなものまでサービスしてるんですか??」

●居酒屋割烹 えんや 047-485-0860
千葉県八千代市八千代台北1-10-13山田ビル1F(地図)京成線「八千代台駅」西口下車 八千代台西口北本通り  
営業時間/11:30〜14:00(ランチタイム)、17:30〜23:30
定休日/水曜日
駐車場/有り(裏に3台分・近場に限り送迎も可)
〔関連レポート〕
居酒屋割烹 えんや(2007年11月01日)
冬鍋体験!ふぐ&すっぽん料理(2007年11月21日)
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2007年11月29日

からだポカポカ!タイ風しゃぶ鍋「タイスキ」体験(追加記事/ケイズカフェ)

※平成20年10月1日、「Kei's cafe soi99」と店名を改めリニューアルオープンされました!移転先は同じく八千代台で、駅からさらに近くなりました!(レポートの店舗写真は旧店舗のものですが、引き続き同じメニューが楽しめるそうです。)

冬と言えば鍋、鍋と言えば・・・?

日本人なら真っ先に思いつくのが水炊き、ちゃんこ、鶏団子鍋・・・他にも、豚しゃぶ鍋、もつ鍋、先日味わってきたふぐチリ鍋(→レポートはこちら)などなど。毎日食べても食べきれないくらい種類の豊富な鍋料理ですが、どうも家庭でいただく鍋には、パンチが足りない。

キムチ鍋みたいに表面からの刺激じゃなくて、食べてるうちに普段かかないような汗をかいちゃうような、身体の芯からガツン!とぽっかぽかにしてくれるような、変わったお鍋を今回はご紹介いたしましょう。

「いつも食べている鍋に飽きたら、ぜひ食べに来てくださいね!ぽかぽかになるけれど、独特のくせのあるような香辛料っぽさはありませんし、12月1日はお陰様で開店1周年記念!色々なサービスを企画してますので、ぜひ食べにいらっしゃってくださいねー!」
と、お誘いを受けましたのは、私もなび夫さんもここのお店なら食べられる!と何度か足を運んでおります八千代台のタイ料理「ケイズカフェ」。
※アジアンダイニング ケイズカフェの実食レポートはこちら

そのケイズカフェさんが食べに来てくださいねー、とオススメしている鍋というのが、最近結構耳にするタイ風しゃぶ鍋「タイスキ」なんです。
耳にはするけれど・・・実際にはどんなお料理なのか見たこともありません。予約制で2人前以上からの注文ですが、鍋なだけに人数が多い方が色々煮込めて美味しいそうなので、本日はなび子妹も参戦!3名であったか鍋を堪能してまいりました。

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久々にお伺いしましたが、さらにアジアンっぽさが増してます!入口正面左の棚には、タイ関連グッズが飾られていたり、小物などが販売されている様子。

さて、入って右手にあるテーブル席には、予約してあったタイスキ鍋セットがどどーん!とスタンバってました。タイスキ専用のスチームボードと呼ばれる、輪っかになった鍋には野菜や海鮮がぎっしり!
「いらっしゃいませー!いろいろな具材が入っているでしょう?スープは鶏ガラと豚骨、野菜をベースにしたあっさりタイプで、これから火を入れて煮込んでいきますよ。」

パッと見ただけでも、海鮮系はエビ、イカ、ほたての3種。野菜は人参、水菜、しいたけ、チンゲン菜、白菜、えのき、空芯菜(くうしんさい)。それに豆腐と春雨、しいたけの裏に卵の黄身がコロン。

「お肉の種類も豊富ですよ!豚肉、鶏肉、それに牛肉も入ってます。ちょっと奥に隠れてますけれど・・・これらを軽く煮込んで、特製タレに付けながら召し上がっていただくんですよ。」

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煮込むために一旦厨房へ鍋は下がり・・・しばらくして、湯気の立つ美味しそうな香りとともに再登場!煮込まれてもあまりカサは減らず、ボリュームたっぷりなそのお姿。
お玉で具をよけると、透きとおるような澄んだスープがこんにちは。これだけでお味見してみますと、野菜の甘みが溶け込んでいるちょっと塩分控えめなスープといった感じです。
長めのお箸で風味豊かなスープがしみ込んだ具材を取りまして、特製タレに付けていただきまーす!

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生春巻きのタレのような、甘酸っぱい香りのしていたタレですが、実際に口にすると、かなり舌にぐーっとくるような・・・でも喉にいつまでも残らないスッキリとした辛さがあります。優しいホンワカ具材が、このタレで急にピントが合ってくるような、“タレありき”の鍋というのも珍しい!
このタレは、好みによってスープで濃度を調節するんだそう・・・ですが、この辛さがまた絶妙で、しばらくすると慣れてくるのです。もう食べれなーい!辛ーい!!というギブアップが来ないので、どんどん辛さに対する欲求がエスカレート。
いつの間にか額からは、最近かいたこともないような“食事汗”が・・・。

ちなみに、カレーのルーも甘口じゃないと食べれないという、究極に辛さがニガテななび子妹はというと、タレ1:スープ9(ほぼ透明)で、満喫しておりました。でも、具だけでも十分素材の味が楽しめて美味しい鍋なので、それはそれでアリかと・・・。

さらに辛いのがお好きな方は、一緒に運ばれてきたトウガラシを追加すると良いそうです。さすがにこれには手を出しませんでしたが、アクセントとしてにんにくの角切りやレモンを差してみました。ちょっとした味換えになりますし、さらにタイっぽさが演出されます。

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このタイスキ、水炊きのように一気に具材を煮込んで食べきるというものではなく、足りなくなったら追加するという食べ方なんだそう。ですので、この写真は3人前のものなんですが、もっとたくさんの人数で食べたい!これじゃ足りないのでもっと食べたい!!といった場合には、追加セットも1,050円〜で注文出来ます。
言い忘れましたが・・・タイスキは2人前で3,150円〜。予算に応じて食材を調節してくれるそうですよ!

「他にもオススメのメニューがあるんです!」ということで、タイスキのほかにも3品いただきました。
まずはこちら、白身魚のからあげ(本日の魚は石モチで1,200円・その日の魚によって多少値段が変わるそうです)。

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キレイに切り込みが入った魚の皮目は、カリッカリに揚げてあります。そこにスイートバジルが加わった辛めのソースがかかった一品。かなり迫力のある姿揚げ、衣が厚いわけではなく、ちゃんとお魚自体が大振りでございます。むしろ衣は薄めで油っぽさやしつこさがなく、カリカリの歯ごたえとふっくらした白身を堪能できる、繊細・・・いや、やはり豪快なお料理。
がっつり切り分けて、タイスキの合間にもぐもぐ。
こちらはちょっとピリっとくる刺激的な辛さなので、なび子妹にはソースは極少。

さらにガツンともう一品!
こちらは、レタスが敷かれたお皿に乗せられてやってきたタイ風やきとり「ガイヤーン(900円)」。
ターメリックの黄色で染められたお肉は、オリジナルのタレに付け込んでローストされたものだそうで、厚めに切り分けられています。

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とにかくお肉が柔らかーい!!ジューシーで「肉、食べてます!」的な食感のそれは、そのまま頂いても十分満足なんですが、添えられたスイートチリソースに付けると刺激的に。
トロっとした甘酸っぱいタレ、そんなに辛くないかな?と調子に乗っていると、あとから追っかけて喉からヒー!!

一緒にいただいた“かおり米”も、箸がすすむすすむ!
グルメ番組でも何かと取り上げられているかおり米(ジャスミンライス)ですが、本当に鼻の奥にふわーっと広がるのが、ウーロン茶のような香り(ジャスミン茶だって!)というのが何とも不思議な感覚です。前回のレポートでも書きましたが、米不足のときに食べたタイ米を想像したら大間違い!
確かにハラハラっとしていてピラフやチャーハンに合いそうな感じではありますが、米粒の食感はあくまで柔らか。そしてしっとり。普通に日本の白米みたいです。

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ボージョレ・ヌーヴォーも先日解禁!ということで、ワインに合う料理もオススメにラインナップ。こちらが牛肉のサラダ「ヤムヌア(1,200円)」です。
よりワインに合うよう、一般的なヤムヌアよりもちょっとステーキっぽくオリジナルに仕上げられています。

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敷かれたレタスの上に、キュウリと玉ねぎで和えられた牛肉スライス!これがローストビーフのような赤身の残った柔らかい薄切りで、サラダと称するには勿体無いくらい。上から散らした浅葱と輪切りミニトマト、そしてちょいピリ辛なソースと一緒にサッパリと頂きます。
確かにワインと合いそう!

ですが・・・今回は、タイのおすすめアルコールをチョイスです。

こちらが、言わずと知れたタイビール「SINGHA(シンハ)550円」。一口含むと、ちょっと苦味が強いかな?と思えましたが・・・次第に何となくフルーティな風味に。炭酸は若干弱め。何でしょうか、マンゴーっぽい南国フルーツを想わせるような香りが、ふわーっと鼻先へと抜けていきます。

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窓辺にひっそりと佇むこちらの黒ラベル。
「アユタヤ王朝の時代に琉球へと伝わり、泡盛のルーツとなったのがタイ焼酎(ラオロン)と言われています。高級ジャスミンライスを母として復活したのがこのタイ米焼酎“Mon Siam(モンシャム)”です。」と説明が付されたこの一瓶、要するに米焼酎ということですな。
先ほどから食事と一緒にいただいているかおり米が原料とは!それはそれは・・・料理にバッチシ合うに違いありません。

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お酒の風味を一番損なわないオンザロックがおすすめとのこと。アルコール度数30%とかーなーりーお強いこの一杯!ウイスキーのような香りで、軽く口に触れただけでも、ふわーっと漂うこの香り!相当きついか?と思いましたが、喉に絡みつくような感じはなく、どちらかと言えば日本酒の辛口のようなキレの良さ。
今までの食事の辛さと相まって、ぐーっと口中が熱くなるんです。けれども、そのあとスーッと口の中がリセットされていくという不思議なこの感覚。いつの間にかジンジンしていた唇が、スッキリと元に戻っているんです。

これがタイ料理に合わないわけがない!
むしろセットものだわ!!

そして、さらに箸がすすむすすむ・・・。

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刺激的なお料理と、癖のないお酒の力で、全身どこもかしこもポッカポカ!!すっかり上機嫌な私&なび子妹を前に、料理オンリーでおでこに汗ばむ運転手なび夫氏。
一足先に、食後のベトナムコーヒー(420円)に舌鼓みなさっておりました。

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本場ベトナムからコーヒー豆を仕入れているというケイズカフェさん一押しのメニューです。専用フィルターで蒸らした状態のものがテーブルに運ばれてくるので、それをカップから外します。さらに受けに溜まったコーヒーをカップに注いだら、スプーンで底に沈んでいるコンデンスミルクをかき混ぜて頂きます。

本当のベトナムコーヒーは、もっと濃く落とすのでドロドロしているそうですが、こちらでは飲みやすくするためにちょっと薄めにし、さらにチョコレートフレーバーを付けてデザート感覚で頂ける感じに仕上げているそう。
ちょっと一口いただきましたが、コーヒーとココアの中間のような風味で、程良く甘く、確かにタイスキの後にはピッタリです。
「コーヒー嫌いの方でも、ここのベトナムコーヒーなら飲めるという方も多いんですよ!隠れ人気メニューのひとつです。この豆やフィルターは販売もしているので、ご自宅でも気軽に楽しんでいただけますよ。」

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前回のケイズカフェは、タイ料理初心者向けなラインナップでしたが、今回はさらに一歩踏み入れたような、刺激的なお料理でした。とくにタイスキ、食材的にはよせ鍋風な味かしら?なんて想像してしまいそうですが、口にしたらぜーんぜん!
確かにこんなお鍋は今まで頂いたことがない!

鍋もそろそろ飽きたなぁ・・・そんな一言が出たら、ぜひ皆さんでスチームボードを囲んでみてはいかがですか?

●アジアンダイニング ケイズカフェ(Kei's cafe) 047-752-2199
※新店舗の情報です
千葉県八千代市八千代台北1-9-3コーポ総1階(ラーメン店“パンケ”さん隣り(地図)京成線八千代台駅西口すぐ
【営業時間】月〜土/ランチタイム 11:30〜14:30(LO 14:00)、18:00〜24:00(LO 23:30)
日・祝/16:30〜22:30(LO 22:00)
【定休日】水曜日
【駐車場】近くにコインパーキング有り
【ホームページ】http://www.keis-cafe.com/
※ランチ有り 830円〜
※忘年会・新年会・パーティー等承ります

〔関連レポート〕
2007年05月18日 アジアンダイニング「ケイズカフェ」
posted by やちなび子 at 00:00 | 千葉 ☁ | Comment(0) |  > アジアン料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

冬鍋体験!ふぐ&すっぽん料理(居酒屋割烹えんや)

※閉店しました(H20.9月現在)

全国ふぐ連盟調理技術指導員であり、千葉県ふぐ連盟講師でもあり、さらにこの地域のふぐ組合長も務めていらっしゃる腕利きの料理人が、八千代台でお店を営んでいると耳にし訪れたのはつい先月のこと。お店自慢の泳ぎ虎ふぐがお目当てだったのに・・・ふぐ、ここにあらず!!
あろうことか、まだ下関の海にて待機中でございました。

「11月のシーズンを迎えれば虎フグを毎日仕入れるから、ぜひ来月以降にふぐを食べにきてください。そのときには、ぜひ一緒にすっぽん料理も味わって欲しいですね。」

その言葉通り、早速11月も中旬を迎えた頃、八千代台西口北本通り沿いにある「居酒屋割烹えんや」へリベンジしてまいりました!
虎ふぐ!虎ふぐ!!
数年前にお刺身とちり鍋をいただいたっきり、今回は久々の再開!ふぐです。しかも虎が付く高級食材!否も応もなく胸が躍ります。
・・・でも、ひっかかるのがご主人のオススメ食材。

す、すっぽんですか?!

まだ、私の中では生き物として“見る”以上の域を出ておりません。それどころか、まだ料理すら実際に見たことがなく、余計にグロテスクなイメージだけが広がり過ぎてしまい、今や口にしたいとも思わなくなった食材・・・私はてっきり、その味を知らぬまま生涯を終えると思ってました。
初ご対面、むしろふぐよりも興味深いかも。

※前回の居酒屋割烹えんやレポートはこちら

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いました、いました!!
入口右側のいけすには、前回占領していたアジ達に代わって、見事なまでにずんぐりと丸々しい虎フグのお姿が3匹!なぜか広い水槽で横一列に身を据えるふぐ様。押しやられて白いお腹が壁面に押しつけられている、端の一匹の頭上には・・・寄らず障らず、おびえているようにも見えるアジが一匹。

「フグはねー、かなり暴れるんですよ。バシッと尾でも当たれば、アジなんて一発で気絶します。だからこの時期は、一緒に他の魚が入れにくくてね。ヒラメなんかは下に這っているからいいんです
が・・・。」

まぁ、気の毒に・・・。

このアジは大丈夫なんだろうか??この前あんなにたくさん泳いでたのに、仲間はフグにやられてしまったのか?(いや、多分それはフグではなく、このご主人に・・・。)

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フグの季節になると、毎日のように新鮮な虎フグを仕入れているので、特に予約することなく一本さばいてもらうことが出来ます。大体1匹あたり1キロちょっとあるそうなんですが、キロ13,500円というお値段。プラス除毒作業など特別な手間がかかるので技術料として2,000円。計15,500円でひと通りのふぐ料理を堪能できるというわけです。

4名くらいでテーブルを囲めるなら、1本をさばいてもらったほうがお得ですが、1人〜2人じゃ量的にも食べきれません。また、コースじゃなくても、鍋や刺身といった単品注文に対応できるように、活け〆しておいたフグを使用した料理を選ぶことも出来るそうです。当日処理された新鮮なフグが、虎ふぐ刺し1人前1,800円、虎ふぐちり1人前2,300円(2人前〜)と、これならビギナーでも手を出しやすい!さらに、5000円か6,500円の活け虎ふぐコース料理も。

ともあれ、本日はえんや名物「泳ぎ虎ふぐコース」のご紹介でございます。このコースの醍醐味は、何と言ってもその場でさばいてくれるところ!カウンター越しの様子は、マグロの解体ショー並みにエキサイティングです。凄まじいほどに暴れるフグをさばきやすくするため、まずは脳天を一撃!気絶させてからヒレを切り取り、ヒレ酒用にします。ちなみに、どんなフグでもヒレ酒が出来るわけではなく、皮に毒が無い虎フグだからこその代物なんですって。
ちなみにひれは“抜き板”と言う刺身の切身を並べる板に貼りつけて、このまま1週間ほど乾燥させるそう。

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それからカワハギのような感じで身の周りの皮を剥いで、さらにマッチの先ほどで致死量となる猛毒部分、肝臓(きも)を丁寧に取り除きます。身と皮の間にある皮下組織(とうとみ)についている薄皮のような粘膜(なめたれ)にも弱毒性があるため、ここも丁寧に除去していきます。

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虎ふぐの皮を押し伸ばしてみると、中から棘が浮き出てきます。この棘の層を包丁を滑らせながら皮引きすることで、初めて食べられる状態になります。皮は細切りにしてから湯がき、紅葉おろしと浅葱を添えてポン酢で味わいます。
皮下組織(とうとみ)はすっかり透明なゼラチン質に変わり、歯ごたえコリコリ、でも柔らかいプリプリさも持ち合わせて、不思議な食感!そのもの自体の味が強くないので、ポン酢がかなり全面に出てしまいます。歯ざわりとのど越しを楽しむ一品といったところでしょうか。

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この虎フグ皮は、突出しとともに運ばれてきます。百合根を茹で潰したもので、食材2品をそれぞれ茶巾包みにしたものと、ホタルイカの干物が添えられています。
茶巾包みには、しょっぱさが百合根を引き立てる昆布、そして百合根とダブルでほっくり甘い八つ頭が入っています。炙ったホタルイカは、ミニミニサイズのスルメみたい。

さらに、虎フグのにこごりも。
フグのゼラチン質によってプルルンと程良く固まった部分は、少し塩分の利いたお醤油ベース。上にはほぐれた身が散らされています。

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そのあと、ふぐの身を薄く削ぎ切りして盛りつける「虎フグ刺し」をいただきました。

「お刺身をキレイに盛りつけるには、さばきたてだと身がしまって丸まってしまうんで、活け〆して時間を置いたものの方が見栄えが良いんですよ。折角なので、さばきたての刺身と、活け〆のお造りをお出ししましょう。」
そう言って、ご主人が出してくれたのは、円形に身を並べた「花造り」、さらに皮も使って華やかに仕上げた「孔雀造り」の2皿です。

こんなお造り、見たことない!
かわいいー!!

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お正月のお祝いとか、親戚であつまったときに、こうやってお出しいただいたらテーブルがすごく華やぎますね!!

さばきたての身は、やはり透明感があってツヤツヤとみずみずしい見た目、さらに食感がコリコリしていて、薄いのに弾力がすごく感じられます。
一方、お造りになったお皿の身は、ややクリーム色がかっていますし、箸でつまんでもハリが弱まっている印象です。けれども、うま味がじんわりと口にひろがり、歯ごたえよりも身そのものを堪能できる気もします。
どちらもそれぞれに良さがあり、違った食べ方が楽しめそうですね。

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さっぱり系が続いた後、ちょっとパンチの利いた唐揚げが登場です。こちらは、虎ふぐではなく「草ふぐ」という小ぶりで毒のない種類を使用しているそう。
「虎フグに毒があるのは、食べている貝に毒性があるからなんですよ。タンパク質を豊富に摂取した虎フグは、刺身で食べてもうまいんですが、海藻を食べる草ふぐはあまり美味しくありません。」

刺身で勝負できないという草フグ。けれども唐揚げになってしまえばなんのその!一般的な白身魚には無い、程良い弾力感。そして柔らかな食感!

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こちらは白子の塩焼きです。
食感は無く、噛んだとたんにクリーミーなとろとろが、口いっぱいに広がります。程良く利いた塩加減、こりゃ日本酒がないと勿体なーい!!

虎フグのメスからとれる卵巣は毒があるので基本的には食べられません(石川では特別な方法で毒を抜き、糠漬けで食べられているようです)が、白子は内臓系のなかでも唯一口に出来る部分です。
白子は1月に入るとぐっと大きくなってくるそうで、今獲れるフグでは白子の料理は出来ません(小さすぎて!!)。今日は特別に冷凍ものの白子を調理していただいたのですが、通常メニューとして注文できるのは、1月以降になります。

ふぐの白子は、どのお店でも別料金扱いというのがポピュラーだそうで、えんやでも単品扱いの800円になっています。泳ぎ虎ふぐコースを注文した場合でも、白子はコースに含まれませんのでご注意を!

ここで鍋に進むところですが、その前にすっぽん料理のコースをいただくことになりました。
すっぽんは活け〆の単品メニューはなく、1匹8,000円程度のものをコースで頂くのみとなります。1匹から想像以上に量が採れるため、4〜5名で食べるのが丁度良いくらい!

虎ふぐ同様、こちらもカウンター越しにさばいている様子が・・・。

うああ!
いきなり首を、スパーン!!
ヒー!!!

さすがに見ていられず、お料理として出てくるまでのお楽しみにしておくことに。(写真も撮ったのですが、ちょっとYOU TUBEな仕上がりになってしまい・・・衝撃的すぎるので、やむなく割愛。)
で、テーブルに運ばれてきたトップバッターがこちら、「すっぽんの生き血」でございます・・・!!
100%林檎ジュースと割ってあるそうで、血液が固まらないよう塩が一振りされています。
鮮やかすぎるその色にドキドキしつつ、やちなびで感想を書きたいし・・・えーい!清水の舞台から飛び降りるつもりで、ごくり。

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お?これはイケルぞ。

血液の鉄分が利いているのか、甘くフルーティな赤ワインのようです。スッポンと言われなければ、絶対血だなんて分かりません!
以前はワインで割っていたそうですが、飲みやすさを考えて林檎ジュースで割るようになったとか。
これは予想外に飲みやすい!というか、美味しい!!

「スッポンは美容や健康、精力増強源に良いとされていますが、血液の循環が良くなるんですよ。あと、こちらがスッポンの心臓と、キモ(脾臓)です。林檎ジュースを少しいれてありますが、これもなかなか体に良いですよー!噛むとクマノイ(漢方の熊胆(ゆうたん)のことだそう)のように強烈な苦味がありますから、そのまま丸飲みしてください。」

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(ひええええええ!!!!)

いえ、それは・・・どうなんでしょう、一人でハイテンションになりそうですが・・・。
(しまった!清水の舞台はここだったか!!)

でも、にこにこオススメされるご主人の雰囲気に押され、半分ヤケになってしまった私、心臓ごくり。キモもごくり。えらいぞ、私!!

隣では、化け物にでも出会ったかのような硬直した表情でこちらを見ているなび夫さん。

味は・・・林檎味です。

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すっぽんは、さばいた身を一度湯がいて調理するそうですが、刺身だけはそのまま頂くことが出来ます。
見た目は馬刺しのような、鮮やかな赤色です。腿肉を薄切りしてありまして、紅葉おろしと浅葱を添えたポン酢に付けていただきます。全く臭みや嫌な風味はありません。歯ごたえは、それこそふぐのようなしっかりした感じです。

続いて運ばれてきたのが、こちらのすっぽんスープ。
これがビックリするほど香り高いんです!!
松茸のお吸い物のようにも感じます。すっぽん以外に何か入っているんですか?
「いいえ、浅葱をちらしただけですよ。スッポンは、他の食材を入れてしまうと、特有の風味が死んでしまうので、特に何もいれていません。コラーゲンがたっぷり含まれていますし、美容にも良いですよ!」

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中に沈んでいる身は、求肥みたいなもっちりとした食感です。これはエンペラというゼラチン質の皮だそうで、他にも肝臓部分が入っているんですって。深いコク、風味、この上品な香り!写真でみると、かなり脂が浮いているようにも見えますが、鶏もも肉を使ったスープなどに比べてもずっとあっさりしています。
これは、すっぽんのイメージが一瞬にして変わるイチオシの逸品!

この上品な風味が、鍋やその後の雑炊にも生きてくるんだそうで、ふぐちり鍋と食べ比べると大変面白いんですって。
じゃあ、このあたりで鍋大会といきましょう!

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こちらが虎ちり鍋(2人前の量)です。
八千代産の野菜を主に扱っているということでしたが、おそらく春菊、えのき、エリンギ、長ネギ、白菜といった鍋のお野菜もそうなのでしょうか。それにお豆腐と、7〜8mm程度に切り分けられたふぐの身が8切れほど乗っています。
煮立てているうちに、ふぐの身自体はエキスがスープに出てしまっているので、それを吸った風味豊かな野菜を楽しむといった感じがありました。

そしてこちらが、すっぽん鍋。
赤身の強い身を一度湯がいているため、どうしても黒っぽくなってグロテスクにも見えますが、食べてみると身離れの良い魚をいただいているようです。

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スープ同様に、脂がかなり浮いていますが、味があくまであっさりタイプ。でもコクがあって鶏肉系な風味です。肉質もゼラチン質が利いていてもっちり柔らかく、身そのものを楽しめる鍋です。

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鍋以上に差が出たのが、やはり雑炊でした。
同じように卵でとじたはずなのに、こうも味わいが違うとは!!

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虎フグちり鍋の雑炊は、甘さが引き立っています。魚独特の心地よい香りがふわーっと鼻を伝い、やはりコクも魚系の風味一杯!
やっぱりふぐのシメは雑炊だ!と思える、納得の品です。

そのあとに、すっぽんの雑炊を口にしたのですが・・・「雑炊」と同じくくりにするのをためらうほど、全く方向性の違うお味でした。
まず香りの種類が違う!
なんでこんなに松茸みたいな香りが出るんでしょうか?
それに、あっさりと軽いのに、この深ーいコク!!全くクセが無く、臭みもない、上品すぎるほどに上品なこの味わい。

これはハマる人がいるのもうなずけます。

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今日はとんでもなくたくさんのお料理を、美味しくいただきました!
体中がほっかほか、芯から温まれるふぐ&すっぽん料理でございました。
余談ながら、翌日気になる変化が!!
あれだけしつこくクリームを塗っても治らなかった、指先の乾燥ひび割れがかなり改善されたんです!!久々に洋服に引っかかることもなく、スーパーの袋だってあっさりと開けられるほどに潤いが。

でも、その翌日だけで、その次の日あたりから・・・また戻ってしまいましたが。血行が良くなるらしい健康食材、ぜひこの冬お試しあれ!

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※やちなびクーポン公開中!
サービス内容/店長のオススメの一品を人数分サービス!
→こちらをプリントアウト若しくは携帯で撮影したものをご持参ください。

●居酒屋割烹 えんや 047-485-0860
千葉県八千代市八千代台北1-10-13山田ビル1F(地図)京成線「八千代台駅」西口下車 八千代台西口北本通り  
営業時間/11:30〜14:00(ランチタイム)、17:30〜23:30
定休日/水曜日
駐車場/有り(裏に3台分・近場に限り送迎も可)
〔関連レポート〕
居酒屋割烹 えんや(2007年11月01日)
posted by やちなび子 at 00:00 | 千葉 | Comment(0) |  > 和食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月06日

豚屋丼吉 イオン八千代緑が丘店

※2008年5月末現在、閉店してしまいましたー!うどんとのセットは子供にも分けられてかなり重宝してたのに、ショック!!
残念ですが、次回店舗に期待しまーす。


ここ最近店舗の入れ替えが目まぐるしい緑が丘イオン4階のフードコートですが、かなり気になっていた「豚屋丼吉」が10月28日にオープンしたので、早速立ち寄ってみました!

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ピンクの看板とブタさんのイラストが何とも可愛らしい豚丼やさん。配られていたミニチラシを見ると、このブタさんには「どん吉・とん子ちゃん」という名前がちゃんとついているらしい。
炭火焼肉丼をメインに、各種じゃがバターも置いているのですが、どうやら店名の両サイドに小さく書かれた「十勝」や「帯広」にワケがありそうですね・・・。

チラシの紹介文を読んで納得!
「帯広で食べた驚きのあの美味しさを、ぜひ皆さんにも味わっていただきたい一心で、何度も何度も試作を重ねて作り上げた一杯入魂の究極の味、幻の旨さ!!」

チェーン店なのかな?と調べてみましたら、松戸や柏、船橋などに展開している居酒屋「とに火久」などを運営している会社が元になっているようです。が、豚屋丼吉としてはここが第一号店で、まだ他では頂くことの出来ない貴重なお店でした。

さて、そんな丼吉。
主力メニューである豚丼ですが、ホームページの説明によりますと“チルド生肉を生ダレにくぐらせてから高温の炭火でじっくりと焼き上げた後さらにタレにからませて焼く”そうです。さすが手の込んだ逸品なだけに、お値段もなかなか。
単品は味噌汁・お新香が付き、「豚丼並(580円)」、「キムチ豚丼(700円)」、「3種のチーズ豚丼(700円)」など。豚丼小盛なら、割とリーズナブルに380円で頂くことができます。ちなみに、小盛タイプはミニうどんとのセットというメニューもあり、プラスお新香で580円でした。

まだお肉はがっつり噛み切れないなび息子もいたので、これはいい!と、そのセットを私は注文。ネギ好きのなび夫さんは「ねぎ玉豚丼(700円)」を注文しました。
どん吉くんが描かれた可愛いブザーと引き換えに、しばらくテーブルで待機。そんな手の込んだ炭火焼肉が乗っかるなら・・・と、長期戦を覚悟していましたが、思ったよりは早く呼び出しブザーが点灯!

そして初お目見え!
うどんとセットの豚丼小盛り(580円)!!

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おおおおお!!!
ほんとに炭火焼肉だー!!
割としっかりとした大きさ&厚みの豚が3〜4枚ほど、少なめご飯の上に乗っかっています。それに細くきざんだ長ネギが盛られ、ご飯にはタレが程良く表面にしみています。
さすがタレを重ね塗りしながら何度も焼いているだけあって、煮汁で色づいた薄切り豚丼とは違う、濃厚な豪快さがこの一杯から漂ってまいります。

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肉質だってなかなか!豚なのに、思いのほかそんなに固くもないし、筋ばった感じもない。炭火の焼き鳥丼を食べているような香ばしい香り、豚ならではのパンチの効いた脂加減!ちなみに、一緒についてきたうどんは、透きとおったおだしながらも結構甘めタイプ。コシが強いタイプではないので、1歳のなび息子も食べやすかったみたいです。

こちらがなび夫さんのねぎ玉豚丼(700円)。
とろける半熟玉子をくずしていただきます。
豚にパンチがあるのでネギが誇張しすぎず、さらにそこへマイルドな玉子が全体を調和してくれるので、とてもバランスの良い一杯に仕上がっています。

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やっぱり気になるじゃがバター。
じゃがマヨコーン?カレーバター?明太マヨネーズ??
全部で5種類もあるじゃがバターに翻弄され、結局2種類も注文してしまいました。

これが、思いのほか量があるんです!
さすがにこんなには食べられないかもよ、なび夫さん。

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普通のじゃがバターだけ280円で、他はすべて300円。頂いたのは、「じゃが明太マヨネーズ」と「じゃがチーズバター」です。こちらも「北海道産のおおぶりなじゃがイモをまるごと1個熱々のせいろで蒸しあげ・・・」と、ホームページに説明書きがありました。

ほっくりと仕上がったこの感じ!
ええ、ええ、北海道で出会いましたとも。まさかイオンのフードコートで再会するなんて、思いもしませんでしたわ。

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かなりピリ辛な明太タイプに、濃厚モッタリ!でもアトをひくたっぷりチーズ・・・うっかり完食、豚丼とは別腹でした。

丼吉・・・フードコート価格にしては単品だとちょい高めですが、うどんセットなら580円。この値段でこの内容なら納得!
しばらくハマりそうです。

●豚屋丼吉 八千代緑が丘店 047-458-6455
千葉県八千代市緑が丘2-1-3イオン八千代緑が丘ショッピングセンター4Fフードコート内(地図)
営業時間/9:00〜23:00(ラストオーダー22:30)
豚屋丼吉ホームページ/http://www.yousin.jp/butaya/index.html
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2007年11月01日

居酒屋割烹 えんや 

※閉店しました(H20.9月現在)

寒さを感じる頃になると自然と食べたくなってくるもの・・・と言えば、鍋ですな。水炊き、キムチ鍋、牡蠣鍋、もつ鍋、うにゃむにゃ。数多とあるその種類ですが、やっぱり鍋の王様は「ふぐ鍋」かしら。

庶民には縁遠いふぐですが、実はこの八千代市内でふぐを取扱っている店舗というのは、意外にも27軒程もあるらしいのです。その中でも“ふぐ組合”に加盟している「ふぐ認証店舗」となると、22軒ほどに絞られてきます。
組合加盟店では毎年衛生検査が実施されていて、ふぐ処理師の動向をしっかり把握しているほか、食べれない除毒部分の処理場所を確認するなど厳しいチェックが入ります。加えて技術的な面でもきちんと指導するようですし、お店で安心して食べるには“ふぐ組合に加盟しているかどうか”が大切なポイントのようです。

ちなみに、ふぐ組合というのは保健所毎に組織されているものらしく、八千代市は習志野保健所に属します。ここのふぐ組合には八千代市だけではなく、習志野市や鎌ヶ谷市の店舗も所属しているのですが、その組合長を務めている方がなーんと八千代台で店舗を構えているんですって!

ほんと、八千代は手腕の長けた方が多いなぁ。

全国ふぐ連盟ふぐ調理技術指導員であり、且つ千葉県ふぐ連盟講師でもいらっしゃるその人は、八千代台で「えんや」という割烹料理屋さんを営んでいらっしゃいました。

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八千代台駅からすぐ近く、西口北本通り沿いにあるこちらのお店。7〜8席ほどのカウンターに4〜5名で囲む片座敷が2テーブル、お店の奥に5〜6名用の小部屋が用意されている、こじんまりとした店内です。
入口の右手には、取り寄せた活魚を入れておく水槽がありました。えんや自慢の“泳ぎ虎ふぐ”、さてはこの中に噂の虎フグ様がいらっしゃるのですね・・・ってあれ?
こりゃアジだ。

「すみませんねー、ふぐは季節料理なので年中あるわけではないんです。来月11月から仕入れを始める予定で、その頃には虎ふぐのほかにもすっぽんや鴨なんかもやりますよ。」

どーん!・・・なび子大失敗。

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でも、折角来たのにお食事しないで帰るわけにはいきません。丁度まだランチタイム時、ふぐ組合長でいらっしゃるご主人にオススメを伺いました。
「ランチでオススメといえば、なんといってもミニ会席(3,500円)。板前を雇って会席スタイルで日本料理を出そうと思ったら高くつくけれど、自分だけで料理をするから一般的な価格に比べれば安く提供できるんですよ。会席は、器の中全体を使って表現する料理です。ミニ会席とはいえ、小さい器であっても魅せる料理を提供出来るよう工夫していますよ。色々な美味しいものを少しずつ食べたい!という女性には、特に人気です。」

他にも、ミニミニ会席(2,500円)やお手軽価格のランチメニューがありまして、メイン以外にご飯・味噌汁に加えて煮物や野菜、デザートまで付きます。豚韮蒸篭(ぶたにらせいろ)、豚角煮丼、白魚柳川風の3品が850円、その日の食材にお任せの気変わりが980円、刺身が1,350円だそう。

それではオススメのミニ会席にしましょう!・・・え?なび夫さんはランチセットメニューが良いと??器に日本の雅を表現する料理よりも、ガツンと豚ニラに惹かれてしまったなび夫さんは「豚韮蒸篭(850円)」をチョイスです。

こちらがミニ会席!(どこがミニ?!)
こうやって一気に揃うととても豪勢に見えますが、通常は小鉢、口替わりあたりから2〜3点ずつをご用意いただけるとのことです。

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というのも、温かいものは出来たてを口に運んで欲しいということや、“さっぱりした味の後に揚げ物”など全体を通して考えられた料理をきちんとご提供したいということがあるからだそう。また、こんなこともおっしゃっていました。
「一気にすべて作ってしまうと、後から調整が出来ませんからね。甘い・辛い、しょっぱい・薄いなどお客様の好みを伺いながら、塩分などを加減しています。」

どれも目移りするような美しい盛りつけ!この白く巻かれたものは何だろう?お魚はどんな感じかしら??なんて気になるものから箸を伸ばしたくなりましたが・・・ここはちょっとマテ。おしながきを参照しつつ、順に頂くことにしましょう。

まずは小鉢「つぶ貝の時雨煮 柿の葉盛り」、そして4種盛りの口替わり「百合根の牛蒡射抜き 無花果の甘露煮 アケビの旬煮 つくね」。
さすが“酒の肴”として考えられた会席料理だけあって、どれもつまみに丁度良いラインナップ。これが白いご飯にもよく合う味付けなわけです。
甘辛過ぎない時雨煮は、弾力の効いたつぶ貝の食感が楽しめます。百合根は柔らかく茹でて潰し、牛蒡を巻いた射抜きと呼ばれる仕上がりになっているのですが、口にいれるとほんのり甘い百合根がほろほろっと崩れていきます。あけびの皮を醤油や酒・みりんなどで煮た旬煮は、ニガウリを彷彿とさせるような独特のほろ苦さ。

うーん、一杯やりたくなるざます。

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次はお造り「鮪腹身の紅白華造り 味の華造り 鯵の鳴門巻 大根唐草 大根の桂 胡瓜の桂 大葉 山葵」。
ちなみに、この大根唐草とか桂というのは、お料理に飾りつけられている野菜を指しています。
マグロは厚みのある3切れほどを、バラを模って盛りつけられています。同じ腹身でも、より背に近い方が赤くてさっぱりしています。アジはさっきまで水槽で泳いでいただけあって、薄めのスライスながらも歯ごたえがしっかり!鳴門巻きになっている方は、脂が程良くのってまったりとした美味しさです。

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全体的にさっぱりとしたお造りでしたが、さらにサッパリいただける酢の物「蛸 もずく 紅白ナマス 胡瓜松葉」に、揚げ物「鯵の骨煎餅 銀杏 射抜き胡瓜と茄子諸味噌」のちょっとパンチが入ったお料理を堪能。
この人参と大根のナマスは、干柿になる寸前の、柔らかく熟した柿の実で和えてあるんですって!ほんのり自然な甘さだけではなく、こっくりと深みがプラスされた味わいです。

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煮物は「岩魚の甘露煮 柿の葉」。
イワナは甘塩辛く煮詰められ、思いのほか固めの仕上がりに。単品食いはそこそこに、白いご飯(出来れば日本酒・・・)が欲しくなる、かなり濃い目なお味です。

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こちらは、熱もの「白魚の柳川風」。850円のランチでチョイスすることも出来るメニューです。
白魚が卵で閉じてあるので、ドジョウのようなくせがありません。繊細な白魚を生かすためか三つ葉ではなく水菜が彩りを添え、まとまりのある一品に。

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旬野菜「レタス 胡瓜瓢箪 人参瓢箪 百合根」。
えんやで扱っているお野菜は、ほとんど八千代産のものを使用しているそう。キュウリやニンジンがひょうたん型で抜かれ、可愛らしく盛り付けられています。その脇には細切りキュウリが添えられていまして、同じ素材でも形が違うと食感が変わって、もっと色々な野菜が入っているような印象を受けます。
これはぜひ家でも試してみたい技ですね!

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秋の味覚“松茸”のお吸い物にご飯、柿のデザートでミニ会席は終了です。
メニューの内容は季節によって変わるそう。その都度おしながきを手元に頂けるので、器と見比べながらその折々の食材を楽しみに来るのもいいですね。

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秋を堪能している一方で、豚韮蒸篭(ぶたにらせいろ)のランチセットに舌鼓を打つなび夫さん。
どれどれ、私もお味見・・・。

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太めのもやしとニラの上に、薄切りの豚肉が乗せられた状態で蒸してあり、添えられたポン酢系のタレにつけていただきます。豚肉から出るうま味と脂分がシンプルな野菜に移って、サッパリしすぎそうな野菜から、十分なコクが楽しめます。ビックリするほどもやしが柔らかい!水分が飛んでしんなりしているわけではなく、ジューシーなその食感が何ともクセになりました。
口にもやしの表面?が残らないほど柔らかいせいか、なび息子ももやしとニラに夢中・・・。
メイン料理についてくるのは、里芋と烏賊煮に生野菜、ご飯、味噌汁、デザートです。里芋がほっくりと良いお味!

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今回は目的の虎フグを口にすることが出来ませんでしたが、予想外なメニューに出会えました。サークル仲間とのランチや、ちょっとした来客のもてなし、お祝いごとに利用する方も多いとか。こういう食事が出来る場所は、いざというとき知っていると助かります!

ともあれ、やっぱりリベンジしたい泳ぎ虎フグ。
今年の冬は、絶対フグを食べに来るぞ!
→ふぐ食べてきました!実食レポートはこちら(2006.11.22)

※やちなびクーポン公開中!
サービス内容/店長のオススメの一品を人数分サービス
!→こちらをプリントアウト若しくは携帯で撮影したものをご持参ください。

●居酒屋割烹 えんや 047-485-0860
千葉県八千代市八千代台北1-10-13山田ビル1F(地図)京成線「八千代台駅」西口下車 八千代台西口北本通り  
営業時間/11:30〜14:00(ランチタイム)、17:30〜23:30
定休日/水曜日
駐車場/有り(裏に3台分・近場に限り送迎も可)  
〔関連レポート〕
冬鍋体験!ふぐ&すっぽん料理 (2007年11月21日)       
posted by やちなび子 at 00:00 | 千葉 ☔ | Comment(2) |  > 和食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

CAFE ふくろう

現在60歳〜70歳台の方々にとって、喫茶店は特別な存在。俗にW喫茶店世代”と呼ばれるほど、そこで過ごす時間は生活の一部となっていたようです。
「銀座のどこそこにある喫茶店はうまかった!あのときのコーヒーの香りは最高だった!!」
そんな喫茶店世代の方々が、そこで手にする一杯の中にセピア色の記憶を思いめぐらせることが出来るほど、素材・味・演出にこだわり抜いているカフェが八千代台にあるそうなんです。

『エルムから歩いて帰る途中に立ち寄って、一息ついてから家へ向かうんです。暑さが堪える夏はオアシス、寒さの厳しい冬は炉辺のような、心地良い喫茶店。最近セルフサービスのコーヒーショップが多いけれど、このお店は昔の喫茶店さながら、オーナーと私たちお客との間にはちゃーんとコミュニケーションがあってね、つい話しすぎちゃうほどよ。』

近辺に住むエルム帰りのお年寄りにも、いつの間にか馴染んでしまっているというその場所は、八千代台東に昨年12月オープンしたばかりの喫茶店「カフェふくろう」。東洋大平洋チャンピオンという輝かしい経歴を持つ「三谷大和ボクシングジム」前の踏切を渡った先に、洒落た雰囲気の店構えが見えてきます。

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店の入口は、濡れずに傘が閉じられるよう奥まった造りに。また、車椅子やベビーカーでも入りやすいようにと、スロープが設けられています。おしゃれな雰囲気ながらも気取りすぎない空間、そしてぬくもりのある木の素材でまとまっている店内は、テーブル2卓とカウンター7席の計13席でレイアウトされています。
『お年寄りの方にも居心地の良い空間をご提供したかったので、特にイスには気をつけました。カウンター席は座面が高くて簡易なイスの場合が多いのですが、それではお年寄りの方ではとても座れません。そこで、肘掛けがついたテーブル用のイスに足を履かせて高さを合わせ、カウンターもテーブルも同じイスをご用意しました。座面が回転するので、いちいち引く必要もありませんよ。』

正面の壁には液晶ディスプレイが付いていて、自然の風景やふくろうなどの動物、リゾート地などが映し出されているのですが、その動きのある映像効果によって、店内の空気が留まることなく新鮮な雰囲気が生み出されているような印象に。

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さらに目を惹くのが、お店の名前にもなっている“ふくろう”の置物たち。色々な大きさ・素材のふくろうが、これでもか!というほど所狭しと置き並べられていますが・・・これは全部オーナーが集めたんですか?
『実は父がコレクターでして・・・ちょっと拝借してきたんです。けれどそれも一部だけで、1/3くらいはお客様から頂いたものなんですよ。旅行先などでふくろうの小物などがあると、「ふくろう買ってきたよ!」とプレゼントしてくださるんです。このふくろう、“不苦労”にあやかり幸福を呼ぶ鳥として親しまれているのをご存じですか?他にも夜目がきいて首が360度回り、さらにその大きな眼などから、“世間に明るく視野が広い、先を見通す力がある”として、商売繁盛の守り神としても知られています。そういうこともあって、旅先の土産やさんではよくよく売られているんですね。
ちなみに、夜行性で夜眠らないふくろうは、寝室やリビング、また子供部屋に置くのも良いそうですよ。寝ている間も子供を守ってくれるとされているとか。』

テーブルにはあまり目にすることのないコーヒーの生豆が、グリーンを支える土代わりにグラスへ入れられていました。こんなカーキ色がかった白色の豆が、焙煎で美味しそうな茶色へと変わるのが何とも不思議!ちなみに店の隅には、コーヒーの木まで鉢に植えられていました。

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豆の焙煎も、このお店で毎日行っているそうです。
300gまでの豆を焙煎できるこちらの機械を使って、必要な分だけをしっかり遠火の強火でじっくり焙煎してきます。

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『大量のコーヒーを生産するメーカーでは、焙煎する量が半端ではありませんから、一気に焙煎できるよう熱風を使っている場合が多いんです。けれど、コーヒーの甘みを引き出すには直火焙煎は不可欠。その差はブラックでいただいたときに、すごくよくわかると思いますよ。カリッと焙煎した新鮮なコーヒーは、砂糖など入れなくても自然な甘さとキレが感じられるんです。』

焙煎は、炭にしていく作業。
あと何秒火にかけるか、その微妙な調節具合で、ガラッと味も香りも変わるそうです。焙煎するほど酸っぱさから苦さに変わるそうで、そのバランスが丁度とれたものをシティロースト(中深煎り)と言うんだそう。そこから十数秒で深煎りの状態に持っていったりと、その調節はとても繊細で感と技量の世界です。
そうして丁寧に焙煎されたコーヒーは、新鮮なうちにお店で提供されます。扱っている豆の種類も、様々な産地の一級品ばかり。どれも常に新鮮な状態で味わって欲しい!と、いつまでも残ることのないよう毎日の焙煎量を変えているんだとか。

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早速そのこだわりコーヒーを淹れていただきました。
ストレートのおススメは「エチオピア モカイフガチョフG1(500円)」。エチオピアでは国賓のおもてなしに使用しているプレミアムコーヒーで、上品な甘みとすっきりした酸味が特徴です。
ちなみにこの“イルガチョフ”とは、農園の名前にあたるんですって。よくコーヒーの銘柄を“ブラジル”とか“コロンビア”とか呼びますが、これはお米で言えば“日本米”と言っているのと同じなんだそう。
『日本米のなかでも、コシヒカリやあきたこまち、さらに収穫地によっても分類されていますよね。そうした細かな銘柄までを追って、これは!と思う生豆を仕入れています。』

一方、ブレンドとして用意しているのは、“エチオピア イルガチョフG1”に、“コロンビア スプレモポパヤンスペシャル”と“マンデリン G1ファンシー”をバランスよく配合した「ふくろうブレンド(450円)」。

淹れ方も、ストレートとブレンドでドリッパーの種類を分けています。ストレートは固有の甘みや酸味、苦味などの特徴がよく分かるように、抽出スピードの速いリブがついた1つ穴のハリオを使用。逆にブレンドは、それぞれの豆が長く滞留するように、小さな3つ穴が空いたカリタを使って抽出するそうです。

『抽出に使うお湯の温度にも気を使っています。焙煎当日の豆には80度のものを、その後は1日ごとに1度ずつ温度を上げるんです。古くなる前に新しく焙煎しますから、大体83度程度までで調節していますね。』
とてもレトロな感じの専用お湯差しで、細ーくお湯を注いでいきます。

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豆が湿ったところで、まずは30秒ほど置いて抽出可能な状態に蒸らします。そのあと、ペーパーから1cmほど内側を、ぐるぐると円を描くように注いでいきます。そうすることで、ペーパー内に珈琲粉の壁を作り出し、均一に抽出できるのです(お湯だけが落ちてしまうと、味がシャバシャバした感じになってしまうんだとか)。今にもあふれ出てしまいそうに中身がハンバーグ状に膨らむのは、焙煎したてな証拠!新鮮なものだからこそ、ガスが中に入っているんだそうです。

こうして淹れられたコーヒーは、自分の好きなカップで頂くことができるんです。お店で用意された和風・洋風のブランドカップを、それぞれの特徴も書かれた写真付きアルバムから選びます。
『実は以前、大手コーヒーチェーン店で勤務していたこともあるのですが、その時は接客といってもせいぜい5〜6秒、注文の受け答え程度の会話しか出来ませんでした。また、みんな一様に同じカップへと注いで提供するというそのスタイルに、疑問を抱くこともありまして。自分の店を持てたこの機会に、そのとき考えていたことを全部実現してやろう!という意気込みで接客スタイルにも試行錯誤を重ねているんです。
この選べるカップはそのひとつ。見た目はもちろん、手や口に触れる感覚や、カップの厚みなどによって、同じコーヒーでも随分と印象が違いますよ。』

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ただ、カップそれぞれの容量が違ってきてしまうことが難点に。そこで、あえてコーヒーはサーバーに入れてお出しすることにしたそう。これでカップに左右されず、平等に配分することが出来ました。サーバーには、平均的な量の2杯分入れてくれるのも嬉しいところ!

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まずはモカの最高傑作、イルガチョフG1から!
さらっとした印象ながらも、パンチの効いたお味です。飲んだ後、舌の上でコクが余韻として残るのに、のどの奥に絡みつくような後味はなくすっきりとしています。
コーヒーに添えられてくるのは、ミルクや砂糖のほかに自家製ラスクもついてきます。実はこれが大人気だそうで、お客様の強い希望で店頭にも一袋100円で置きはじめたとか。自家製食パンに、砂糖・バターだけを使ったシンプルなものですが、悪いものが何も入っていないからと、お孫さんのおみやげに買っていかれる方も多く、1日に40袋も売れることがあるらしい!
その人気のラスクは、カリカリすぎず、硬すぎず、甘さほどほどの自然なお味です。これを頂きつつブラックコーヒーを口に含むと、バターの風味がふわぁーっと広がり、ほんのり砂糖の甘みと相まって、またまた違った印象に。これはかなりの好相性!

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ブレンドもお味見。
これはまた、ストレートとは随分と違いますね!ものすごく香りが芳醇で、まろやかな印象です。
『サーバーから2杯目を注ぐ頃には、少し冷めてしまっているかもしれません。ですが、美味しいコーヒーは冷めてもうまいものです。冷めて酸っぱく感じるようでは、そのコーヒーが古い証拠です。最近は、美味しい缶コーヒーやインスタントコーヒーが手軽に飲めるので、そうした味に慣れている方も多いと思います。また、お砂糖やミルクが入らないと、酸っぱさや苦味が苦手でブラックはとても飲めない!という方もいらっしゃるでしょう。そうした方々に、ぜひこのコーヒーを口にして欲しいんです。“あれ?このブラックなら飲める!”という一言がいただけるようなコーヒーを心がけています。』

ふくろうでは、コーヒー以外のドリンクメニューもかなり充実しているんです。種類の豊富さというより、その内容に大変なこだわりが・・・。

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『どうせコーヒー屋のジュースでしょ?紅茶でしょ??と言われる前に、どれを選んでも美味しい!と思われるものを提供したいと思いまして。例えばオレンジジュースは、季節の柑橘類(夏は愛媛直送の「美生柑」)を生搾りしてお出ししていますし、ココアは数十種類のメーカーを飲み比べ、さらに砂糖などの配合量などにも調整を重ね、オランダのチョコレートメーカー“ドロステ”のココアを使用することにしました。
道具にも気をつかっていますよ。紅茶の抽出には、葉のジャンピングが自然と起こるようにコーヒーサイフォンを使用していますし、限定でご用意している水出しアイスコーヒー(ダッチコーヒー)は、専用機器で8時間かけて落としています。コーヒーは熱と酸素に弱いので、酸化して酸っぱくなりがちですが、水出しで抽出した味わいと香りはまた格別ですよ!』

今日は、特におすすめというそのドロステのココア(500円)も頂きました。お湯で少し伸ばしてから、これまた専用のココア撹拌器で練り上げます。そこへ牛乳や生クリーム、砂糖や隠し味の塩などを入れて、甘すぎない大人向けココアの出来上がり。

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練り上げが効いているようで、全く粉々しさがなく、ふんわりした口当たりに仕上がっています。普通に喫茶店でいただくココアを思い描きながら頂くと、そのビターな味わいにビックリします。スッキリしていて甘ったるさがちっとも口に残りません。苦くはないけれど、甘さに飲み込まれることなくコクを堪能できる・・・そう、チョコの純粋な美味しさを堪能できるんです。イメージは、流行りの“65パーセントカカオのビターチョコ”などを彷彿とさせるような・・・。

自家製の「珈琲シフォン(300円)」もおすすめ!
焙煎したばかりの新鮮なマンデリン豆を、さらに通常以上に深煎りしたものを丁寧に抽出。さらに挽きたての珈琲粉をシフォン生地に混ぜ込んで、オーブンで焼き上げたという逸品です。

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シフォンというと、ケーキのスポンジ部分みたいだったり、ぼそぼそしていたり・・・というものも多いのですが、ここのは全く別物。しっとりしているのに、フォークを差し込むときの弾力、そしてふわーっとした空気感のあるきめ細やかなシフォン生地なんです。
食べれば一瞬にして、あの淹れたてコーヒーの芳醇な香りが、頭の裏側まで伝いそうなほど!ちなみにこのシフォン、奥様のお母様から受け継いだレシピを基に考案されたものだそうです。

このシフォンやラスクを焼いているのは、コック兼栄養士免許を持つオーナーの奥様。ふくろうでは、日替わりで数種類のパンも頂くことができるのですが、粉から仕入れて焼き上げるパンはコーヒーと並ぶ人気メニュー!特に人気のメロンパンは、日替わりメニューに無くてもお出し出来るように、いつも準備しているんだとか。

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基本は6種類ほどのパンから毎日2種類ほどをチョイスしているそうです。バターロールの日は、自家製のリンゴジャムを添えてお出しするそう!ああ、聞くだけで美味しそう・・・。その日によってほかにも用意している種類があるかもしれないので、「今日はどんなパンありますか?」と聞いてみるのがよさそうですね。

さきほどのシフォンをはじめ、コーヒー豆や自家製食パンなどは配送も受け付けています。コーヒーは生豆200gあたり700〜800円、シフォンは15cmホールでの販売で1,800円だそう。中でも人気なのが、Web限定で受け付けている自家製食パン「みみずく食ぱん(1斤・400円)」!
直接取りに行けば商品の代金だけですので、ぜひ問い合わせてみてくださいね。
※デリバリー用の商品紹介はこちら→http://cafe-coruja.shop-pro.jp/

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昔からこの八千代台で生まれ育ったオーナー。一度は都内に働きに出たものの、少しずつ高齢化によって活気を失いつつあるこの街を、またもう一度若者の手で元気にさせたい!という思いから、この場所での開業に踏み切ったんだそうです。
都内やチェーン店ではあり得ないような関わりも、自然と生まれてくるんですよ、とオーナー。
『近くにデイサービスの施設があるんですが、そこの施設長さんがよくお見えになりまして。お話しているうちに、この喫茶店をおじいちゃん、おばあちゃんのおでかけ散歩コースに入れてくれるということになりました。
まさに喫茶店世代の方々、お渡ししているメニュー表を眺めながら「今日は何を注文しよう?」と、朝からとても楽しみにしていてくださるそうです。こうした“お出かけ喫茶”も、場所によっては嫌がられたりするかもしれませんが、地元密着でお店を開いているからこそ実現できたことだと思っています。
将来的には、近所の子供たちの誕生日会を貸し切りで出来ればいいなとも考えているんですよ。パンを自分たちで作って、焼きたてを食べてもらったり!お母さん方も、面倒な片付けなどがなくて良いかな?と思いまして。』

自分を育ててくれたこの街に、何か恩返しがしたい!今度は自分たちの手で活気溢れる街にしたい!!と考えていらっしゃるカフェふくろうのオーナーご夫婦。大変親しみやすい雰囲気ながらも、「お客様とは節度を持って、馴れ馴れしさは感じさせないように気を付けています。」とおっしゃるだけあって、とても丁寧な接客をなさっています。
こんな温かい会話や雰囲気で和ませてくれる素敵な空間を、ぜひ気軽に楽しんでみませんか?

【追加記事】
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2007年12月に、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)認定コーヒーマイスター試験に見事合格なさったそうです!試験の内容は、コーヒー豆の栽培に関する知識やコーヒーの歴史、豆を生産する各国の情勢から流通経路に至るまで、さらには焙煎方法や豆の保存方法などといった実践的な内容、そしてカップの歴史・・・などといった、ありとあらゆるコーヒーに関する知識を幅広ーく問われるそうで、大変な苦労の末の習得だったとのこと。
胸に光るバッジがコーヒーマイスターの証!
日々勉強!と向上心満載なふくろうさんです。

●CAFE ふくろう 047-485-1621
千葉県八千代市八千代台東1-38-2(地図)京成線「八千代台駅」東口から徒歩7分
営業時間/10:00〜19:00
定休日/毎週火曜日及び第2週火・水曜日(その他不定休あり)
駐車場/有り(1台)
ホームページ/http://cafe-coruja.net/
※カフェふくろうWeb Shop限定!大人気の「自家製食パン」や「みみずくブレンド」などをはじめ、お店のメニューにある自家焙煎コーヒー豆やシフォンケーキを全国一律600円で配送しております。
ぜひご利用ください!→http://cafe-coruja.shop-pro.jp/

〔関連レポート〕
2009年02月17日 さらに美味しくパワーアップ!カフェふくろう
posted by やちなび子 at 00:00 | 千葉 ☁ | Comment(2) |  > カフェ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする