八千代市緑が丘での営業を終了されていた「ボンゴヴィラ」さんが、2017年4月中旬に「ペットOK!完全予約制BBQ場」を米本にてOPENすることになったそうです!
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※緑が丘での営業は終了しています。
2006年9月25日 過去レポ
子供連れOKのお店だと聞き、久々になび夫さんと外食に行ってきました。
「特に日曜日なんかは、お子さん連れの家族が多いよ。でもちょっと、見た目が怪しいんだけどね・・・。」
・・・怪しい?子供連れも多いのに??
場所を聞いてみると、緑が丘イオンとゴルフ場の間の道路を成田街道に向かった右側にある、テントで出来たお店がそれだとのこと。
あー!!そこって、前に“入りにくいお店”シリーズで勇んで入店した「南国レストランTiki Room(レポートはこちら)」の向かいにあるお店じゃん!
同じ敷地内に、とても八千代の一角とは思えない怪しいお店が2店並んでまして、あまりにも危険な雰囲気を醸し出していたんです。やちなびレポートのためとはいえ、さすがにどちらも怪しすぎて入れない!と、一旦は引き返そうかと思いましたが、まだチキルームはプレハブっぽいとはいえ「建物」だったんで、何とか勢いで入店出来たんですが・・・。
こちらは・・・店?
どう見ても現地キャンプです。
しかも、表に出ているメニューの価格レートは「$」表示・・・。絶対どっか外国の人がやってる異国の店だと思ったし、バーベキューとか書いてあるけど「何が丸焼きで出てくるの?」みたいな不安満載だった覚えがあるので、いくら「子供連れOKだよー!」と言われても・・・。
なのに、つい怖いもの見たさで・・・うっかりまたこの敷地にやってきてしまいました。
砂利の駐車場に車を停め、相変わらずライトアップされて見るからに怪しげなテントへと歩を進めました。
今日は入口の扉が開いていたので、以前見かけたときよりも若干入りやすいそうな雰囲気。そして入口にはゴールデンレトリバーっぽいわんこがお座りしてました。動かないので遠目に置物かと思っていると、急に私たちへ目がけて歩いてきます。何?野良ちゃん?
よく見れば、どっかから逃げてきたのか首に三角のバンダナをつけてます。
お店へ入店すると、そのわんこもすかさず入店。こらこら!お店なんだから入ってきちゃダメよ。
いらっしゃいませ!と店員さん。
店内は限りなく異国風なんですが、3人の女性店員と、右奥の調理場に立つ男性店員(店長さん?)は普通に日本人でした。やっぱり隣のお店と同様、異国リゾートをコンセプトにしたお店だったよう。
そして後ろからついてきたわんこは、こちらの看板犬だったみたいです。店員さんに「ティンク!」と声を掛けられていました。
まー、お出迎えしてくれてたのね!
店内に入ってからも、外観とのギャップに驚きました。
“バーベキュー”と書いてあったので、キャンプ場にあるような丸太の長椅子と長テーブルがキツキツに並んでいるのかと思っていましたが、思いのほか広めの間隔が空けられた4〜6人掛けの丸テーブルが7席ほどと、大勢で囲める長めの大きなテーブル席が2箇所ほど置いてありました。また、テントのビニール越しに外の景色が見えるからでしょうか?圧迫感がありません。実際に、店内は外観から想像する以上に広く、高い天井には開放感すら感じられます。
さらにバーベキューが出来るコンロ?を囲んだベンチ椅子や、入口と反対側の外にはテラス席があるといった感じでけっこう席数はあるんですが、レイアウトの効果なのか窮屈さを感じません。
中ほどの丸テーブルを選んで座わると、店員のおねえさんがコルクボードのメニューを持ってきました。
「お決まりになりましたら、テーブルのブザーを押してお呼びくださいね。」
A4大のコルクボードの表にはフードメニューが、そして裏にはドリンクメニューが貼られており、この両面から注文の品を選ぶことになります。
このフードメニューの書き具合がまた変わってまして、「サラダ」の見出しの次には「畑」、そして「牧場」と続いています。何が出てくるのよ?と思いながら内容を見てみると、「畑」にはジャーマンポテトなど畑で採れる食材を使用したメニューが並んでいました。ということは、そうね。「牧場」は肉料理ってことですわね。
さらに変わっているのは価格表示。全て$表示なんですが“1$=100円の固定レート”と書いてありました。また、☆印が付いているのはオススメメニューで、◎印は卓上コンロを使って自分で焼くタイプとのこと。
久々の外食!かなり迷いつつ選びましたのはこちらの計6品。
サラダ欄から、“(有)疋田食品の豆腐を使用しています”というフレーズに惹かれて選んだ「豆腐サラダ $7」。畑欄から、ワープロ打ちで羅列されたメニューの中で、なぜかマジックで追記されていて気になった「ナスの味噌炒め $5」。牧場欄から、バーベキューっぽく☆印モノを試したかったので「豚トロ $7」と、単に美味しそうだったので選んだ「サイコロステーキのジェノバソース $8」。おつまみ欄から、一体何が登場するんだ?と気になりすぎて、つい注文してしまった「ポコポコ $6」。最後にお食事欄から、タコスとどっちにするか悩みに悩んで店員さんにすがったところ“どちらかといえばこちらがオススメ”と言われたのでチョイスした「タコライス $7」です。
注文が決まったので、ボタンを押して店員さんを呼ぼうとしたんですが・・・なんかこれ、普通にお店で見かける呼びボタンと様子が違うわ。
家の電気をつけるときのスイッチと違くて?
これは、どう使うんだろう?カチッと付けたらすぐ戻すものかしら。付けっぱなしでいいのかな。
とりあえず押したものの、その見た目から“付けっぱなしだと無駄な電気代が・・・”みたいな気分になってきて、衝動的に戻してしまいました。
そこへ店員さんが到着。「あ、これはそのまま付けておいて大丈夫ですよ。注文を取りに伺ったときに私のほうで戻しますので・・・。」だそうです。付けっぱが正解。
フードメニューは注文しましたが、現在授乳期間中のため、あえなくアルコールは断念!
そのアルコールメニューですが、とくにカクテルが豊富です。“当ガーデンでは、カクテルを自由気ままに楽しんでいただけるようにカクテル名で載せておりません。お好みで何でもお作りします”というフレーズとともに、カシスとか梅酒とか元となるものが$5〜$6.5の価格帯で列記されています。とはいえ、カクテル名が出てこない方のために、カクテル名を記載した別メニューもあるようですよ。
また、ソフトドリンクも割と豊富にありました。よくあるオレンジジュースやコーラのほか、生ジュースやミルク、フロートなどなど。
ですが本日のお飲み物は「お水で結構です。」
それでも、おしぼりとともにバタピーや柿の種の小袋盛りのお皿を持ってきてくれました。
お料理が到着するまで、しばらく店内に響き渡るノリノリの南国BGMを聞きながら、ビニールハウスの内装を楽しみました。
こんなに南国リゾートチックなのに、各テーブルにはパラソルまで立ててあるのに、なぜか天井から列を成して垂れ下がっている赤ちょうちん。さらには中央に小ぶりのミラーボールまで・・・!
何とも不思議なレイアウトです。
ちなみに、各テーブルには上からランプが下がっているのですが、その光量にしては随分と店内が明るいなーと感じていたんです。よくよく考えてみると、すぐ隣がエネオスのガソリンスタンドなので、そこから煌煌と光が射し込んでるからなんですね。この場所にテントを構えたのも計算のうち?
そうそう、気付いたことといえば椅子への配慮も特記すべきことかしら。こちらのお店は、ショッピングセンターのテラスによく並べてあるようなプラスチックの椅子に座るんですが、坐面に保冷バッグの内側のようなアルミっぽいマットが敷いてあるんです。
なので、長く座っていてもお尻が痛くならないですし、きっともっと寒い時期になってもひんやり冷たい!ということにはならなそう。
そんな観察中に、まずは豚トロが卓上コンロとともに到着いたしました。
半解凍の結構大きめな肉が13〜15枚ほどお皿に盛られ、それにしし唐2本にレモンが添えられています。卓上コンロの下の小さな固形燃料に、店員さんがチャッカマンで火を点けてくれるのですが、結構火力が強い!豚だけによく焼かなきゃと思って放置していると、あっという間に反り返って次々と焼け焦げていきます。
慌てて2,3枚の肉を救出し、いただきまーす!うぁっち!
かなり熱いのでご注意。
そのままでも塩が効いてて美味しいですが、一緒についてくるわさびと練り梅の薬味をつけると、脂身に酸味がほどよくマッチしてこれもまた良い感じ。
続いて豆腐サラダが運ばれてきました。サラダはどれも2〜3人前だそうで、大皿に盛られています。
店員さんに、メニューに書かれていた(有)疋田食品とは有名な豆腐のお店なんですか?と尋ねてみました。
「緑が丘の駅前で屋台売りしている豆腐やさんですよ。あのパープーってラッパを吹いて売っているやつです。うちには軽トラックで配達してもらってるんですよ。」
サラダは、中央にザル豆腐みたいな感じで豆腐が盛られ、その下にレタスやトマト、上からは海苔や鰹節がかかっています。味付けには胡麻ダレみたいのが全体にかかっているのですが、塩味が強すぎることもなく豆腐の豆の風味が生かされている感じ。
豆腐は舌でもったりとする食感、けれど濃厚!というよりかは後味さっぱりといった印象です。
そんな豚トロとサラダを囲むなび家テーブルの横を、4人くらいの人たちがそれぞれ小型犬を連れて、奥へと歩いていくのが目に止まりました。
へー、ここってペットOKのお店なんだー!
それぞれ飼い主さんの足元で、お利口さんに寄り添っているワンちゃんたち。なかなかペット同伴で入れるお店なんて無いですから、これは便利なお店を発見したものだわ!と様子を伺おうと思っているとナスの味噌炒めが運ばれてきてしまったので、観察は一時中断。
半月切りのナスと乱切りピーマンが、かなり濃い味甘めの味噌ダレで、たっぷりの白ごまとともに炒められています。
これは白いご飯が欲しくなる!どんぶりに乗せると良さそうな感じです。この濃い味付け、ビールと一緒に頂くと幸せかも・・・。
豆腐サラダを取り分けていると、急に店内が薄暗くなりました。
停電?!と辺りを警戒して見渡すと、天井にあったミラーボールが回り始め、店の奥からロウソクが1本立てられたピザ?のような大きなお皿が運ばれてきます。その行き先は、先ほどのペットチームのテーブル。
何?何??
そんな様子を察してか、別の店員さんが説明に来てくれました。
「あちらのテーブルでは、わんちゃんの1歳の誕生日パーティが行われているんですよ。あれはピザじゃなくて、ワンちゃんが食べられるオードブルです。しばらくすれば電気が点きますので・・・。」
そう言えば、BGMもいつの間にかノリの良いハッピーバースデーの曲に変わってる!ちなみに、ワンちゃんだけじゃなくて、人の誕生日とか何かお祝いイベントなどに、こうした用意をしてくれるみたいです。
ペットOKだけじゃなく、ペットと楽しめるお店とは・・・。これは利用したい方多いんじゃないですか?外はすぐ砂利の駐車場なので、トイレに連れ出すのも楽そうだし。今度はなび犬も連れてこようかしら?
店内が再び明るくなった頃、サイコロステーキが運ばれてきました。
このサイコロステーキ、味付けは和風タイプか、このジェノバソースタイプかどちらかを選んで注文します。ちなみにジェノバソースとはバジル味です。これは卓上で焼くのではなく、鉄板に盛られて出てきました。
一口サイズのステーキに、串切りトマトとコーンが添えられ、その下には焼いたしし唐が何本か敷いてあります。
はじめに口にしたステーキはちょっと固めに感じたのですが、部位によるのでしょうか?その後食べたステーキは、どれも超を付けたいほど柔らかーい!ジェノバソースがまたクリーミーで、食欲をそそる爽やかな風味。
肉のみならず、添えられたトマトにも驚きです。常温なのかと思いきや、鉄板に乗ってしまったためか温かいトマトに!でもそのおかげで、ほど良く酸味が抜けて柔らかくジューシーで、あら美味しい!
ちなみにコーンは特に味付け無しのプレーンコーンですので、箸やすめにどうぞといった感じ。
はじめに焼いた豚トロや、鉄板上のサイコロステーキと、かなり香り高いメニューをいただきましたが・・・テーブルにはちっとも虫が飛んできません。
実は、とっても気になっていたのが虫。
特に季節も季節だし、蚊とか結構いるんじゃなかろうかと思ってました。刺されるのは内心覚悟して来たのですが、特に大丈夫そう。何でかなー?と見渡してみれば、テントの隅のあちこちに蚊取り線香らしきものが!
一応確認、これって蚊取り線香ですよね?
「そうですよ。夏は特に気にしてますが、普段でもワンちゃんがいたり、この地面は人口の芝マットを敷いてはいますが土なので、その土臭い感じを消すためにも焚いています。」
その割に換気がいいのか、蚊取り線香の匂いどころか料理の匂いや煙もこもりません。虫よけ対策のほか、温度調節も気にされているようで、暖炉があったり、各所に扇風機が取り付けてあったり。
普通の建物じゃないだけに、色々と気にかけるところが多いようですが、何より心配なのが雨・・・。雨の日はどうしてるんだろう?お店は営業するんですか?
「普通降り位だったら営業してますが、さすがに大雨だったり雪が降ったりすると、下が土なのでどうしても足場が悪くなりますから、お休みしてます。」
料理も終盤、ご飯もののタコライスが届きました。
水分多めの白ご飯に、サニーレタス、ひき肉、角切りトマト、パリパリタコスの皮部分、細切りチーズが覆い、傍らにはマヨネーズとケチャップみたいなソースがチュッと添えられています。これをスプーンでかき混ぜて食べるのですが、結構具材の野菜がひんやりしているためかサラダ感覚です。
辛くはなく、むしろお子様受けの良い味付け。量的には一人前以上ありますが、なび夫さんとともにさらっと食べれちゃいました。
そして一番気になっていたポコポコが最後に到着。ネーミングからは想像出来なかったこの一品、目にしたら何だか分かるのかと思いきや、テーブルに運ばれても一体何の料理だか判明せず・・・。
食材が竹串に刺さっているようですが・・・この中身は?
「じゃが芋と肉団子です。その周りに粉チーズがまぶしてあるので、火に炙ってから召し上がってください。あまり竹串を近づけすぎると焦げてポキっと折れるのでご注意ください。」
粉チーズなのでとろけるわけではなく、いつまで炙ればいいのか悩みどころでしたが、ちょっと焦げ目がつく位で頂いてみました。じゃが芋は既に火が通っている状態で、ホクホクしてます!コショウ系のスパイスと強めの塩味で、パンチの効いた一品。肉団子はあらびき魚肉ソーセージのような食感で、じゃが芋と同じくパンチを繰り出すしっかり味付け。
試しに、炙らずそのまま口にしてみたところ、粉チーズが口の周りにまとわりついてパラパラこぼしてしまう始末。なるほど、焼くことで随分食べやすくなるわけですな。
今回はベビーカーを傍らに置きながらの食事でしたが、もう少し大きくなった子供を連れて、ちょっとしたキャンプ気分で家族団欒な食事をしに来ると楽しそう!こういうアウトドアな雰囲気が子供受けしそうですし、静かに食事をするというスタイルでもないので、ワイワイ賑やかに過ごせそうです。
食事メニューも子供が好きそうなものもありますし、お願いすればお子様メニューも作ってくれるそうですよ!
そして何よりオススメしたいのは、愛犬連れで食事を楽しみたい方!
伺ったら、ちゃんと犬用メニューも用意しているんですって。ボイルしたチキン・ポーク・ビーフがそれぞれ$3で、ワンちゃんの好みに合わせてチーズとか野菜を混ぜてもらえるんだそう。沢山の量だとトッピング代が別で掛かりますが、少し混ぜるくらいなら$3のうちでやってもらえるみたいです。
忘年会とか大人数での集まりに利用しても良さそうですよねー?と話しかけましたら「飲み放題のパーティメニューもあるんですよ。2時間半の飲み放題が1人3,500円で、ピザやシーフード、バーベキュー料理なども付いています。貸切も30名以上ならご対応しますし、結婚パーティとか誕生日パーティなど用途に合わせて演出もご協力しますよ。」とおっしゃっていました。
ちなみに入口正面で見かけたダーツも出来るみたいです。
そうそう、こんなビニールハウスなお店ですが、きちんと男女別でトイレもありましたよ。仮設タイプでしたが、ちゃんと鏡や手を洗う場所も設けられてました。
帰り際、お会計をするときに気になったのが、壁一面と言わず、2面3面とやたら沢山貼られているワンちゃん写真。これは・・・?
「お店に初めていらっしゃったワンちゃんをインスタントカメラで撮らせてもらってるんです。それをこうやって貼ってるんですよ。」
看板犬ティンクちゃんといい、こちらのお店の店長さんや店員のおねえさん方はワンちゃんが大好きみたいです。カウンターの向かいには、犬用フードやおもちゃ、カントリーチックな首輪などなど、小物まで売られていました。
外観につい後ずさりしてしまいそうなお店ですが、ここはちょっとした穴場スポットかも。ぜひお試しあれ!
●アウトドアキッチンBONGOVILLA(ボンゴヴィラ) 047-459-6955
千葉県八千代市大和田新田1095(地図)東葉高速線八千代緑が丘駅より徒歩8分
【営業時間】18:00〜翌2:00(金・土は翌3:00まで)
【定休日】水曜日
【駐車場】有り(20台分)
【ホームページ】http://www.bongovilla.com/