オープン以来、平日休日問わず連日賑わっているようでかなり気になっていたのですが、気になる理由がもうひとつ。こちらのラーメン店をプロデュースしているのは、ラーメン好きの方ならお馴染みのサイト“千葉拉麺通信(⇒こちら)”を主宰している、フードジャーナリストの山路力也さんが手掛けたそうなんです!
山路さんのブログによると、千葉拉麺通信10周年を記念して今回のお店をプロデュースしたとのことで、千葉の食材を活かした“千産千消”であること、さらにテーマを“房総豚骨”にこだわり、博多系の豚骨ラーメンを房総の醤油や食材などで再構築するということがメニュー開発のコンセプトだったとか。
『千葉には醤油、味噌、塩など様々な調味料がある上、野菜や肉、煮干しなども豊富に揃います。これら千葉の豊かな恵みを活かして、直球勝負の豚骨ラーメンを作ろうと思いました。』
とコメントされています。
さて今回はなび夫さんの友人が遊びに来ていたので、大人3名となび息子たちを連れて初チャレンジしてきました。
日曜日ということもあって、12時前でしたがすでに満席ー!
↑ 店舗の裏側に駐車場があります。右隣りにある“味の民芸”と共同になってます。
テラス席もあるような雰囲気の良いカフェを、一体どうやってラーメン屋に変身させたのか?という点も気になっていたのですが、カラフルなミニタイルが貼り込まれてポッピーに仕上がった外観に比べて、店内は思いのほかキレイめな印象でした。入って左側の個室っぽく区切られた部分に6名掛けテーブルが2つ、右側の壁に沿って4人掛けテーブルが8つほど並んである席の配置は、以前のカフェをご存知の方ならイメージ出来るような感じです。
が、存在感のあった暖炉は撤去され、その代わりに正面の厨房からテラス席あたりまでせり出したV字のカウンターテーブルにはビックリしました!その思い切ったレイアウトのため、待ち合い席はテラス席の窓際に。カフェなら窓際でも雰囲気良くいられるかもしれませんが、ラーメン店だし歩道と目線が合うこのお店の場合は、むしろ奥のほうが落ち着きそうなのでうまいレイアウトかも。
V字の先端に座るお客さんのラーメンに、腹の虫を刺激されつつ前の3組を待って(といっても、回転は悪くないようでさほど時間がかかることなく)、ようやく右側のテーブル席へ。
4人掛けですが、片側がソファ席なのでプラス1名程度なら融通が利きます。今日はなび次男のベビーカーを持ち込んだので椅子をひとつはずして、さらにテーブルの脇になび長男用に子供椅子を追加して収まりました。
通路もあまり狭くないので、ベビーカーでも十分食事に来れるのは嬉しいところ!しかも、ちゃんと子供椅子もあるし、喫煙禁止のお店だし、トイレもキレイにカフェのときのものが引き継いであるし、ファミリーの多いこの立地には嬉しい条件が揃っています。
↑ 子供にはジュースもサービス!ちゃんとなび次男の分も持ってきてくれました。
メニューは、房総豚骨醤油こてメン、塩、味噌と大きく3つのカテゴリごとに野菜や味玉などトッピングが加わったものがいくつか用意されています。トッピング無しのシンプルなものは650円ですが、全部乗せでも950円とそこまで高くはありません(味噌だけはプラス50円だったかな?)。ちなみに、大盛り100円、替え玉100円ですが、今はオープニングサービスで替え玉一玉無料中とか。
私は「房総豚骨醤油味玉こてメン(750円)」を、なび夫さんは「房総豚骨塩こてメン(650円)」を、そしてなび長男には「お子様ラーメン(200円)」をチョイス。
それに、イチオシされていて美味しそうだったので「房総名物からあげ8個入り(300円)」もひとつ注文しました。
そしてなび夫さんの友人は、メニュー左下隅にあるにも関わらず、スタンダードメニューを霞ませるほど存在感満載に紹介されていた「極太爆盛メン(850円)」に。掲載されている写真を見れば、誰だって「よくチョイスした!」と拍手したくなると思います。
ただ、気になったのは『オイサー!オイサー!爆盛メン、ヨウ!』とか何とか、このラーメンのときだけは超ハイテンションで店員さんが運んでくれていること・・・自分のテーブルにやってくることを考えると、かなり恥ずかしい!!
店内に知り合いがいたらどうしよう。
注文後は会話を楽しむ間もなく、次々と醤油ラーメン、塩ラーメン、お子様ラーメンが運ばれてきました。こちらの店員さんは、全体的に皆さんの動きがキビキビして活気が溢れている印象を受けます。テーブルに置いてあるお替り用のお水も、座ってすぐに新しいものに代えてくれたりと気が利いているし、なるほど。これなら混雑していても回転が良さそうだわ!
まずは私が注文した「房総豚骨醤油味玉こてメン(750円)」から。
豚骨の白濁としたスープの風は装っているものの、脂の層が上に浮いていてパンチの効いたコッテリタイプなのかと思いながら口に入れましたら、確かにやっぱりどちらかと言えばしっかりした味わいのスープです。博多ラーメンのような細くひやむぎのような色白麺は、箸で持ち上げる量が太麺タイプよりも自然と多くなるので、むしろ麺の存在感がしっかり!プチプチとした歯ざわり、そして麺が束になることでたっぷり含まれるスープの味わい。
このスープ、一口目はかなり濃い目な印象でしたが、後味に豚骨の独特な臭みや舌に残る苦味があまり気にならないのと、博多ラーメンのようなクリーミーさは抑え目でキリっとした醤油のコクがクセになってきて、食べ続けても飽きがくることなく最後までいただけました。
ちなみに醤油には、富津の老舗醤油蔵“宮醤油”が使われているんだそうです。
トッピングには、薄切り大判のチャーシューに細切りきくらげ、長ネギ&小ねぎに味玉です。チャーシューは口に入れたらとろけた!!ふっと感じる香ばしさがラーメンに変化を加えてくれましたが、それもつかの間。あっという間に無くなってしまいました!でも、この薄さだからこそバランスがとれているのかも。厚切りだったら、私はちょっと胸やけするところでしたわ・・・。
味にアクセントと言えば、目の前のポスターに『高菜をラーメンに入れると美味しい』と書かれていたんです。店内をよくよく見渡してみれば、いたるところに高菜を入れての猛アピールが!
↑ 高菜だけではなく、しょうがやすりおろしにんにく、さらにナムルっぽいモヤシまでありました。個人的には・・・既にバランスが整っているし、高菜を入れなくても十分美味しく頂けましたわ。
一方、なび夫さんの「房総豚骨塩こてメン(650円)」。
味玉が無いだけで、トッピングは全てさきほどの醤油ラーメンと同じです。
私も味見をしたかったんですが、なび息子がラーメンをこぼしたり、なび次男がオレンジジュースをくれくれアピールしているのに気をとられている間に、にんにくやらもやしやらが投入されていて・・・元の味が確認できず。
もー!なび夫さん、責任もって感想を伝えてちょうだい!
『うーん、塩ラーメンだからといって特別“塩”の感じがあるというよりは、シンプルな“とんこつラーメン”って感じで、何かコクというか醤油の風味が欲しい人は、醤油ラーメンを注文したほうがいいかも。なんか、ついニンニクとか味を足したくなっちゃうんだよね。だから、醤油ラーメンよりもこっちに高菜を入れたほうが引き立つかもね。』
だそうです。
そうそう、なび息子の「お子様ラーメン(200円)」は、私の醤油ラーメンとは全然別物です。背脂などが浮いていないシンプルな醤油スープで、麺もよくある一般的な太さの縮れた中華麺。そこに、メンマやコーン、なると、チャーシューが乗っていますが、チャーシューは私達の食べているものと同じ!量もお子様とはいえ、小学生くらいまでなら十分なくらいボリュームがありました。
『オイサー!オイサー!!』
わ、来た!
ほんとに来たー!!
↑ 『極太爆盛メン、ヨウ!』
↑ スープは既にこぼれまくって登場。具をこぼしても良いように皿&お盆の2段構えです。
具には、これでもか!というほどのモヤシを筆頭に、キャベツやねぎ、メンマ、チャーシューなど全部乗せ的な山盛りトッピングに、フライドガーリックが降りかかっているんですが、とにかく見た目が写真以上の迫力!!よくテレビでこういう系のビックリメニューを見ることはありますが・・・完食できるのかしら?
↑ 一体どこから手をつけていいのか?もやし、もやし、もやしの山で、一筋の麺も見当たりませんが・・・。
なび夫さんの友人は、野菜炒めを注文したのではないのか?
目の前でひたすらモヤシを食べ続けていましたが、ようやーく山が半分くらいになったところで、麺が登場!それもまた、うどんかと見紛うほどの極太麺!!
もやは友人は戦意喪失。
さっさと自分の分を食べ終えたなび夫さんが、参戦しようと箸を伸ばします。
野菜も取っていいですか?との問いに、友人は一言。
『取っちゃいけない部分なんて、一切無いから・・・。』
この爆盛り野菜にたっぷり背脂、太麺から彷彿とさせるのは、最近流行りの二郎系ラーメン。
まさにアレです。
八千代体育館へスポーツしに来た学生さんにはオススメ出来ても、ママ友達にはやっぱり醤油ラーメンを食べてみてと言うと思うわ、私・・・。
そうそう、「房総名物からあげ8個入り(300円)」も注文して正解でした!
周りが竜田揚げのようにサクサクした食感で、中は肉汁じゅわー!のしっとりジューシーな、まさにザ・から揚げ!ひとつひとつが大きめなのに、8個も入って300円はかなりお得です。焼き餃子6個入りも300円でメニューに載っていましたが、きっと食べ盛りなお子さんがいる場合はから揚げのほうがウケがいいかも。
帰りがけ、レジ左側の6人掛けテーブル席が置いてある場所に駄菓子コーナーが用意されているのですが、そこで“お子様一人2つまで”という嬉しいプレゼントもありました。
なび息子はホクホクで車へ戻り、なび夫さんの友人は尋常じゃない汗をかきつつ「もう俺、歳だわ・・・食えない。」とうなだれながら店を後にしました。
こてメン堂、まだの方はぜひお試しあれ。
八千代ではあんまり見かけないタイプのラーメンです。
●房総豚骨ラーメン こてメン堂
千葉県八千代市萱田町730-1 八千代市民会館並び(地図)
【駐車場】有り/「味の民芸」と同じ店舗裏側の駐車場
【営業時間】11:00〜22:00
【定休日】無し
【喫煙】不可
【千葉拉麺通信】http://www.chibaraumen.com/
【プロデュース山路力也さんのブログ】http://chibaraumen.seesaa.net/article/150262915.html
【 > 中華の最新記事】
こてメン堂、私もいつも前を通るたびに気になっていたのですw
先日、家族の習い事などの予定がなく全員揃ったので行くことができました。
店員さん、元気ですよね。ラーメン屋って子連れでは入りにくい所が多いのですが、
ここはとても良かったです。
値段も味もいい感じですし、何よりもお子様ラーメンが200円なのが(笑
もちろん唐揚げも食べました。熱々でサクサクでとても美味しかったです。
あそこに定着して八千代の名物店なるといいですね。
わー^^お久しぶりです!コメント有難うございます。
こてメン堂はほんと、子連れでラーメンを食べたいときにはすごく助かりますよね!最近幸楽苑ばっかりになっていたので(>_<)かなり嬉しいです。
駐車場も十分だから遠くからも来やすいし、定着するといいですね^^